2013年05月17日
決算情報メディアアイアール 日本インタビュ新聞社

P&Pホールディングス:一部高粗利のクライアントについて人材の直接雇用化が響く


■経営の合理化が実現した結果、販売管理費は減少

 P&Pホールディングス<6068>(JQS)は、12年10月1日に、ピーアンドピー、ピーアンドピー・インベックス、ジャパンプロスタッフ、ピーアンドピー・キャリアの4社を子会社とする持株会社として設立された。持株会社に移行するとともに、グループ内組織再編に伴い、事業の区分を、従来の「アウトソーシング事業」、「人材派遣事業」の2区分から、「SPOサービス事業」、「BYSサービス事業」、「HRサービス事業」、「その他サービス事業」の4区分に変更している。

 持株会社になってから初の決算となる13年3月期連結業績は、売上高229億84百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益5億8百万円(同0.2%増)、経常利益5億11百万円(同0.3%減)、純利益2億69百万円(同0.4%減)であった。

 増収であったが、一部高粗利のクライアントについて人材の直接雇用化の影響により、売上総利益が1.4%の減益となった。しかし、経営の合理化が実現した結果、販売管理費は35億52百万円(同1.6%減)とコストの削減が進んだことで、営業利益は増益となった。

 一方、経常利益、純利益は減益となった。純利益の減益は、前年の欠損控除の影響によるもの。

■BYSサービスは、バックヤードの大型請負案件の受注が好調、69.7%の増収

 セグメント別の売上高は、SPOサービス138億92百万円(同7.8%減)、BYSサービス44億59百万円(同69.7%増)、HRサービス45億98百万円(同7.7%減)、その他サービス33百万円(同117.0%増)となっている。

 SPOサービスについては、一部のクライアントで、人材の直接雇用への動きがみられたことが影響して減収となった。

 BYSサービスは、通販市場の拡大に伴い、バックヤードの大型請負案件の受注が好調に推移した。また、棚卸サービスもCVS(コンビニエンスストア)、スーパー、ドラッグストア、専門店等大型案件を受注したこともあり、約70%増の大幅増収となった。

 HRサービスは、コールセンター案件が拡大しているものの、事務系派遣の人材ニーズの減少により減収。

 その他サービスは、インターネット市場の拡大により「もにったー」の会員数は7万5千人となっている。新商品を試すユーザーに対してアンケートを取ることで、商品の販促資料や新商品の開発に役立てる。メーカーにとっては、多くの消費者の反応を知ることができることから人気がある。また、求人プラットホームの「おいしい仕事」は、P&Pグループ内での効率的な採用が進んでいる。その結果、大幅な増収となっている。

■P&Pデザインの設立と藤栄テクノサービスの子会社化で、全国規模でのクライアントへのフルサポートが可能

 今後の事業拡大が予想される話題として、P&Pデザインの設立と藤栄テクノサービスの子会社化が挙げられる。

 新会社のP&Pデザインでは、建築・内装施工、サイン企画・施工、販売促進など、施設の立ち上げから運営までを幅広くバックアップする。店舗立ち上げ時の内装デザインから施工、サインの企画・施工、商業施設でのシーズンプロモーションやディスプレイ、POPや什器等の販促ツールの作成まで手がける。

 従来のメーカー向けのSPOサービスに加えて、流通企業向けの店舗立ち上げ・改装、什器の作成など、より幅広いサービスをワンストップで提供する。

 現行のSPOサービスで培った店舗運営ノウハウ・顧客基盤を軸に、既に取引のある大手家電メーカー、GMSやドラッグストア等へサービス提供の拡充を進めると共に、積極的に外食業界等の新規クライアントの開拓を行う計画。初年度の売上げ目標として10億円を掲げている。

 藤栄テクノサービスは、伊藤ハムのグループ企業の一員として、小売・流通向けの試食・試飲サービスを中心としたセールス・プロモーション事業及び同グループの生産工場を主に人材面で支援する事業を展開してきた。特に藤栄テクノサービスが手がける試食・試飲サービスは、スタッフの調理スキル・ノウハウをはじめ、それらを支える教育体系や充実した機材のラインアップなど、今まで同社の事業では手薄な領域であった。

 同社としては、手薄な領域を強化するために、藤栄テクノサービスがこれまで築いてきた事業基盤、登録スタッフを活用し、全国的な営業基盤と融合を図ることによって、これまで以上の相乗効果を実現できるものと判断し、株式の取得を決定した。

 藤栄テクノサービスの12年3月期業績は、売上高18億5百万円、営業利益83百万円、経常利益85百万円、純利益49百万円。

 これにより、クライアントの多様なニーズに適合する人材をタイムリーに提供すると同時に、全国規模でのSPO、BYS事業展開に基づく、クライアントへのフルサポートが可能となる。

 また、急成長しているBYSサービスについては、通信販売、ECの即日配達などのスピード化に対応するため、配達要員の需要が高まっている。ネットストアーのピッキング・配達要員の需要も高まっており、今期も引き続き大幅増収が予想されている。

 その結果、今期14年3月期連結業績予想は、売上高250億円(前期比8.8%増)〜270億円(同17.5%増)、営業利益6億円(同18.0%増)〜7億円(同37.7%増)の増収増益を見込む。

 同社の主力であるSPOサービスにP&Pデザイン、藤栄テクノサービスが加わることから、大幅増収が予想される。10日に発表された4月の売上速報値は前年同月比21.6%増と大幅増収でスタート。今期の急成長が期待される。

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