新日本製鐵は指標面での割安感が台頭

株価330円(10月20日終値) 単位株数1,000株

新日本製鐵 新日本製鐵<5401>(東1)は、粗鋼生産世界2位の鉄鋼メーカーで、自動車用鋼板など高付加価値製品に強みを持つ。国内では住友金属工業や神戸製鋼所と連携し、海外ではブラジルのウジミナスが持分法適用会社で、韓国のポスコ、中国の上海宝鋼とも親密だ。数量ベースでは景気後退の影響を避けられないが、鉄鋼業界は世界的な再編が進んでいるため、製品価格下落圧力は比較的小さいと考えられる。09年3月期の業績も、原材料価格下落と製品価格値上げの効果を主因に、計画を上回る公算が強い。

〔株価診断〕 世界景気の後退懸念を背景として、一気に300円台割れ水準まで売り込まれた。しかし出来高の増加を伴って反発し、下げ止まり感を強める動きとなっている。これは、過度な警戒感が和らぎ、PER、PBR、配当利回りなど、指標面での割安感が見直されたと考えられる。個人株主作りに積極的な点にも注目したい。


●厳選 中長期的観点の優良5銘柄
銘 柄 記 事
・武田薬品工業<4502> 潤沢な資金でM&A活発化
・新日本製鐵<5401> 指標面での割安感が台頭
・パナソニック<6752> 業績好調、社名変更の経営戦略も注目
・ファナック<6954> 圧倒的シェア、高収益、無借金が強み
・トヨタ自動車<7203> 日本を代表する超優良企業

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.10 |特集