セントラル警備保障 無理なく事業の拡大推進

CSPのホームページ セントラル警備保障<9740>(東1)の09年2月期第2四半期決算は、売上高199億700万円(前年同期比8.3%増9、経常利益9億4600万円(同4.7%増)、純利益6億5100万円(同32.6%増)と増収大幅最終増益で着地している。最終利益が大幅増となった要因は、警備契約の中途解約に伴う違約・保証金3億800万円を計上したことによる。
 同社は警備業界の大手で、JR関連に強く、なかでもJR東日本鉄道と共同で開発したSuicaを使った入退室管理システムcentrics(セントリックス・シリーズ)は好調に売上を伸ばしている。
 事業の中核はセキュリティ事業で、常駐警備、機会警備、運輸、工事・機器販売部門に分けられる。
 各部門の売上高を見ると、常駐警備は、都心の高層ビル、大型商業施設及び工業施設等多様な施設からの警備要請に加え、北海道洞爺湖サミット開催等により、臨時警備の需要も前期比引き続き旺盛であったことから103億4400万円(同13.1%増)であった。
 機械警備部門では、マンション・セキュリティ「HiSCT(ハイセクト・シリーズ)」が堅調であったことから、61億1100万円(同3.1%増)。
 運輸部門では、機械警備付リサイクル型入出金機「アスコス」や顧客の売上金の立替払いを行う「CSPダイレクト」など独自の商品・サービスの導入に注力した。売上高は13億2900万円(同0.0%増)。
 工事・機器販売部門では、先述したSuica、PASUMO、ICOCA等鉄道系ICカードが利用できる入退室管理システムや住宅用火災警報器、AEDの販売が伸びたことから17億8400万円(同6.4%増)となっている。
 その他の事業では、清掃業務、電気設備の保安業務等の建物総合管理サービスを中心に事業を拡大した結果3億3800万円(同8.1%増)となっている。
 通期連結業績予想は、売上高393億5000万円(前期比4.0%増)、経常利益19億2000万円(同0.3%増)、純利益10億9000万円(同10.0%増)と最高益更新を見込んでいる。
 キャッシュ・フローを見ると分かるように、営業キャッシュ・フローの範囲内で、すべて完了していることから、無理なく事業の拡大が進んでいることが分かる。

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●最高益更新銘柄 「増益維持」はキラリと光る存在(順不同)

銘 柄 記 事
・川崎近海汽船<9179>(東2) 川崎近海汽船は主力の近海部門中心に内航、フェリー部門とも好調
・セントラル警備保障<9740>(東1) セントラル警備保障 無理なく事業の拡大推進
・翻訳センター<2483>(HC) 翻訳センターはリーディングカンパニーとして業界基準を築く
・ツクイ<2398>(JQ) ツクイ 「成長と収益のバランス」を重視した経営方針の下、業績順調
・マークテック<4954>(JQ) マークテックは7期連続の最高益更新へ、今期2ケタ成長見込む
・アクセル<6730>(東2) アクセル 独自の技術力を強みに差別化を図り上場以来5期連続の増収増益基調を継続
・日本電気硝子<5214>(東1) 日本電気硝子はディスプレイ・光関連の電子部品用ガラスが好調
・日本電産<6594>(東1) 日本電産はコア事業のHDD用好調、営業益、純益とも最高益更新で増配

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.12 |特集