東レは材料性見直しで戻り歩調の展開に期待

 東レ<3402>は、合繊の最大手メーカーで、高機能フィルム、生分解性樹脂、PAN系炭素繊維など、先端材料分野を積極展開している。また、ろ過膜や逆浸透膜などの水処理事業も、中期的な重点分野と位置付けている。中国では膜法による下廃水処理や海水淡水化などの需要が増加しているため、中国の水処理エンジニアリング最大手と合弁で10年から水処理膜製品を生産する計画だ。

〔株価診断〕 10月の年初来安値圏から大幅に反発し、一時は500円台を回復した。その後はPERなど指標面の割安感が薄れ、やや上値が重く、出来高も減少して調整局面だが、材料性が見直される可能性も高い。上値抵抗となっている26週移動平均線を突破すればトレンド転換し、戻り歩調の展開が期待される。

株価434円(12月2日終値) 単位株数1,000株

●中国の景気対策関連特集(順不同)

銘 柄 記 事
・東レ<3402> 東レは材料性見直しで戻り歩調の展開に期待
・トクヤマ<4043> トクヤマは急反発してトレンド転換に期待
・積水化学工業<4204> 積水化学工業はライフライン事業にメリット
・太平洋セメント<5233> 太平洋セメントは景気対策のメリットに期待
・コマツ<6301> コマツは中国関連の主力株で材料性も考慮すれば出直り期待大
・クボタ<6326> クボタはインフラ整備関連の事業多彩で戻り歩調の展開も

>>総論へ戻る

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.12 |特集