太平洋セメントは景気対策のメリットに期待

 太平洋セメント<5233>は、国内市場シェア3割強と最大手のセメントメーカーである。特に最大市場の首都圏では4割強の高シェアを誇る。国内市場が公共投資減少などで縮小傾向のため、米国、中国、ベトナムなど海外市場に積極展開している。09年3月期は住宅着工減少などで大幅減益見込みだが、景気対策で需要が増加すればメリットは大きい。

〔株価診断〕 業績悪化懸念で一時100円の大台割れまで下落したが、その後はやや反発した。11月末には出来高を伴って130円台まで回復した。PBRが1.0倍を割り込む水準であり、この点での割安感は強い。また景気対策関連という材料性もあり、上値抵抗となっている13週移動平均線を突破すれば戻りを試す展開も期待される。

株価116円(12月2日終値) 単位株数1,000株

●中国の景気対策関連特集(順不同)

銘 柄 記 事
・東レ<3402> 東レは材料性見直しで戻り歩調の展開に期待
・トクヤマ<4043> トクヤマは急反発してトレンド転換に期待
・積水化学工業<4204> 積水化学工業はライフライン事業にメリット
・太平洋セメント<5233> 太平洋セメントは景気対策のメリットに期待
・コマツ<6301> コマツは中国関連の主力株で材料性も考慮すれば出直り期待大
・クボタ<6326> クボタはインフラ整備関連の事業多彩で戻り歩調の展開も

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.12 |特集