トクヤマは急反発してトレンド転換に期待

 トクヤマ<4043>は、カセイソーダ、塩化ビニール樹脂管、セメント、乾式シリカ(建材の添加剤)、半導体用多結晶シリコンなどを展開する化学メーカーである。社会インフラ整備で塩化ビニール樹脂管やセメントなどの需要が増加すれば、市況改善効果も期待される。また多結晶シリコンは太陽電池用での需要拡大が期待されるため、マレーシアに新工場を建設する計画だ。

〔株価診断〕 10月の年初来安値圏から急反発した。13週移動平均線に続いて26週移動平均線も突破し、戻り歩調の展開だ。年初来安値から見れば約2倍の水準まで急騰した形であり、目先は短期的な調整も必要だが、指標面に割高感はなく、需給面でも信用買い残が少なく売り圧力は小さい。トレンド転換も期待できそうだ。

株価674円(12月2日終値) 単位株数1,000株

●中国の景気対策関連特集(順不同)

銘 柄 記 事
・東レ<3402> 東レは材料性見直しで戻り歩調の展開に期待
・トクヤマ<4043> トクヤマは急反発してトレンド転換に期待
・積水化学工業<4204> 積水化学工業はライフライン事業にメリット
・太平洋セメント<5233> 太平洋セメントは景気対策のメリットに期待
・コマツ<6301> コマツは中国関連の主力株で材料性も考慮すれば出直り期待大
・クボタ<6326> クボタはインフラ整備関連の事業多彩で戻り歩調の展開も

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.12 |特集