信越化学工業はM&Aの原資とする計画で、今後の展開に期待大

信越化学工業のホームページ 信越化学工業<4063>(東1)は、10月23日に2009年3月期第2四半期決算と併せて自社株買いを実施すると発表している。
 自社株買いは、300万株(自己保有株式を除く発行済み株式総数の0.70%相当)・160億円を上限として、取得期間は10月24日から11月17日までとしているが、同社は、断続的に自社株買いを実施しており、取得した株式は将来のM&A(企業の合併・買収)の原資とする計画で、さらに自社株買いを進める可能性も高く、今後の展開に期待が持てよう。
 足元の業績、第2四半期決算は、米国シンテック社が手がける塩ビ系化成品の販売拡大などで、営業利益が前年同期比7.2%増の1501億100万円に着地、通期の営業利益は前年比6.9%増の3070億円と堅調に推移する見込み。今期予想PER9倍台と割高感もない。
 株価は、10月10日につけた年初来安値3620円が下値として確認された感が強く、押し目買い妙味が膨らもう。

●好業績・成長期待の自社株買い銘柄(順不同)

銘 柄 記 事
・松田産業<7456>(東1) 松田産業は、資源・環境・食品の時流に乗る割安有望銘柄
・ジョルダン<3710>(HC) 検索ソフトのジョルダンは自己株式取得を発表
・加賀電子<8154>(東1) 加賀電子が自己株式取得を発表
・トシン・グループ<2761>(JQ) トシン・グループは自己株式の市場買い付けを半年間実施
・OBARA<6877>(東1) 今期50周年記念配当と上限8.65%の大規模自社株買いを発表
・京写<6837>(JQ) 増配と自社株買いで京写が続伸
・ミロク情報サービス<9928>(東2) ミロク情報サービスの第2四半期経常利益は232.0%増
・インフォマート<2492>(東マ) 発行済株式総数に対する5.5%にあたる2000株の自己株式取得を発表
・ワールドインテック<2429>(JQ) 11月より自社株買いスタート、業績好調もあり、株価の見直しが予想される
夢真ホールディングス<2362>(大へ) 夢真ホールディングス 収益重視策を打ち出し、黒字転換へ
・武富士<8564>(東1) 武富士は自己株買いと増額修正で上値見込める展開
・アイネス<9742>(東1) アイネスは2ケタ増益の割安銘柄として注目
・信越化学工業<4063>(東1) 信越化学工業はM&Aの原資とする計画で、今後の展開に期待大

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.11 |特集