クリーク・アンド・リバー社は三菱総合研究所の実証試験にスポット協力、プロフェッショナルの採用効果と業務効率化を検証

■三菱総合研究所の人材マッチングサービス「JOBMINEs™」で

 プロフェッショナル・エージェンシー事業を展開するクリーク・アンド・リバー社(C&R社)<4763>(東証プライム)は26日、三菱総合研究所(MRI)<3636>(東証プライム)の保有する職業情報データベース(DB)を搭載した人材マッチングサービス「JOBMINEs(ジョブマインズ)」の活用が、クリエイティブ領域におけるプロフェッショナルのエージェンシー(職業紹介)事業に有効かどうかについて、実証試験を開始したと発表。

■背景と経緯

 C&R社は「プロフェッショナルの生涯価値向上」と「クライアントの価値創造への貢献」をミッションとして、ライツマネジメント事業(知的財産の企画開発・流通)、プロデュース事業(開発・請負)、エージェンシー事業(派遣・紹介)の3つの事業を展開している。事業発展のため、プロフェッショナルにプロジェクトを効果的に紹介できる取り組みやシステムについての検証を随時進めている。

 MRIは、労働力人口の減少やDX・GXなどの技術革新に伴う産業構造変化により、2020年から2035年にかけて190万人の人材ミスマッチが生じると試算し、スキルの可視化を通じた労働市場改革を提言している。こうした将来を見据え、人材流動化の促進を目指し、人材マッチングサービス「JOBMINEs」をエージェント企業に提供している。

 そこでC&R社は、プロフェッショナル領域での同システムの効果を確認するため、C&R社のエージェンシー事業(職業紹介事業)を対象に、「JOBMINEs」を適用した場合のプロフェッショナルの採用効果や業務効率化などについて、2023年12月より実証試験を行っている。

■実証試験の内容

<内容>
 C&R社の対象プロフェッショナルに、「JOBMINEs」を適用し、人材の可視化やマッチング、職業紹介において、求職者登録数の増加、面接までの離脱率の低減、カウンセリング業務の効率化等の効果を検証する。

<期間>
2023年12月15日~2024年2月末

※各社サービスの特徴
【MRIの人材マッチングサービス「JOBMINEs」】

・約300種の職業別に定義された職務リストを搭載したジョブ型人材マッチングシステム
・求職者の経験と採用要件を同じ職務リストで定義することで、マッチング根拠を明確化
・職務経歴書の自動作成により、潜在求職者の集客と、求職者面談の効率化の機能も搭載

【C&R社のエージェンシー事業(職業紹介事業)】

・プロフェッショナル、特に映像、ゲーム、ウェブや広告・出版などクリエイター採用で高い評価
・業界を熟知した経験豊富な専門エージェントが、プロフェッショナル一人ひとりの価値観に寄り添い、キャリアを支援
・新人発掘や未経験者育成、キャリアアップ、開業支援、独立後連携など、生涯におけるプロフェッショナルのサポート

■今後の展開

 実証結果を踏まえ、C&R社では本格活用及び活用シーンの拡大を検討する。MRIでは「JOBMINEs」の活用方法及びプロダクトの拡充を進める。これらの活動をかけあわせ、プロフェッショナル領域でのミスマッチの解決にどのような活用ができるか、検討を進めていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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