【株式市場特集】銀行株:割安評価継続、低PERと業績上方修正が支え

■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与

 昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は、49行中45行がPBR1倍割れ、PERも低水準にあり出遅れ感が強い。筑波銀行、東北銀行、北日本銀行、おきなわFG、武蔵野銀行などは昨年11月に今3月期業績を上方修正し、収益改善が進む。【株主還元】しずおかFG、十六FG、山梨中銀、百五銀、ほくほくFG、京葉銀は増配や自己株式取得を伴う業績上方修正を発表し評価余地を残す。【円高効果】円高局面では公益事業株や内需関連株が浮上し、関西電力など電力株は低PER・高配当利回りが魅力だ。【内需株】ニトリHD、サイゼリヤ、神戸物産を軸にSPA株や食品株にも押上げ効果が広がっている。

■昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株はなおPER1倍を割れ低PER

 銀行株は、前記のように前週末23日に49行が昨年来高値を更新したが、このうち45行がPBR1倍割れと出遅れている。そのうちさらに出遅れが目立つ低PER株トップ10は、次の通りとなる。8.4倍の筑波銀行<8338>(東証プライム)を筆頭に東北銀行<8349>(東証スタンダード)、東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>(東証プライム)、北日本銀行<8551>(東証プライム)、大東銀行<8563>(東証スタンダード)、福井銀行<8362>(東証プライム)、おきなわフィナンシャルグループ<7350>(東証プライム)、三十三フィナンシャルグループ<7322>(東証プライム)、栃木銀行<8550>(東証プライム)、武蔵野銀行<8336>(東証プライム)と続き、第10位の武蔵野銀行のPERは12.3倍の評価にしか過ぎない。このうち筑波銀行、東北銀行、北日本銀行、おきなわFG、武蔵野銀行が昨年11月に今3月期業績を上方修正した。

 また昨年11月に業績上方修正とともに増配、自己株式取得のダブルセット、トリプルセットを発表した6行も、前記10行よりPERはやや割高なものの市場平均は下回っており、ワンスモア期待も底流する。しずおかフィナンシャルグループ<5831>(東証プライム)、十六フィナンシャルグループ<7380>(東証プライム)、山梨中央銀行<8360>(東証プライム)、百五銀行<8368>(東証プライム)、ほくほくフィナンシャルグループ<8377>(東証プライム)、京葉銀行<8544>(東証プライム)で、このうち十六FG、山梨中銀、百五銀、ほくほくFGが前週末23日に昨年来高値を更新した。メガバンクでは三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東証プライム)とみずほフィナンシャルグループ<8411>(東証プライム)が、昨年11月に今期業績を上方修正した。

■円高で公益事業株に内需関連の三羽烏、SPA株などが幅広く浮上し押上げ効果

 円高メリット株では、電力・ガス株の公益事業株やアパレル・家具・雑貨のSPA(製造小売り)株、外食・食品株などが幅広く定番銘柄としてターゲットとなる。電力株は、中部電力<9502>(東証プライム)の原発不祥事や運転再開した柏崎原子力発電所6号機の運転を停止した東京電力<9501>(東証プライム)のマイナス要素もあるが、関西電力<9503>(東証プライム)、中国電力<9504>(東証プライム)、北陸電力<9505>(東証プライム)、東北電力<9506>(東証プライム)、四国電力<9507>(東証プライム)、九州電力<9508>(東証プライム)、北海道電力<9509>(東証プライム)、J-POWER<9513>(東証プライム)などが低PER・PBR、高配当利回り水準にあり、浮上する。

 内需関連の円高メリット株のシンボルは、家具のSPA(製造小売り)株のニトリホールディングス<9843>(東証プライム)である。これに外食のサイゼリヤ<7581>(東証プライム)、食品の神戸物産<3038>(東証プライム)が続いて三羽烏を形成し株価敏感性を発揮する。このほかSPA株ではアパレルのファーストリテイリング<9983>(東証プライム)を別格に、アンドエスティHD<2685>(東証プライム)、ユナイテッドアローズ<7606>(東証プライム)、雑貨の良品計画<7453>(東証プライム)、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>(東証プライム)、食品のラクト・ジャパン<3139>(東証プライム)、正栄食品<8079>(東証プライム)、さらに100円ショップのキャンドゥ<2698>(東証スタンダード)、ワッツ<2735>(東証スタンダード)、セリア<2782>(東証スタンダード)なども、幅広く関連人気も強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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