リケンが2008年以来の高値を更新、提携など材料視

株式市場 銘柄

■事業構造の転換や大胆な改革が出るほど株価材料になる期待

 ピストンリング最大手のリケン<6462>(東1)は23日、取引開始後に6%高の5330円(300円高)まで上げて2日ぶりに2008年以来の高値を更新した。引き続き、3月17日付でブラザー精密工業(愛知県知立市)との提携を発表したことなどが好感されている。ブラザー精密工業とは、合弁会社の設立を含めてエンジンの構成部品の一つであるカムシャフトの事業を中心に拡大を図る。

 今3月期の業績は営業・経常利益が減益の見込みだが、株価は3月上旬からジリ高基調のピッチを強める動きになり、完全に織り込み済みの印象がある。PERは15倍前後のため割高感は、特段、意識されていないようだ。同社の業界は、電気自動車の普及が進めば事業構造の転換を迫られる可能性が強いが、その分、大胆な改革などが出るほど株価材料になる。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■GHG排出量削減に貢献  東洋製罐グループホールディングス<5901>(東証プライム)グループの…
  2. ■海外展開を加速  トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は3月25日、カナダ・バ…
  3. ■モビリティカンパニーへの変革を加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は3月22日、20…
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■藤田観光など上方修正済み銘柄が狙い目、決算発表前に高値予約しておくのも有効  大型連休の好調な需…
  2. ■GW市場動向と投資家心理  『目出度さも 中くらいなり おらが春』と詠んだのは小林一茶である。季…
  3. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  4. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る