ヤマシンフィルタは調整一巡感、18年3月期大幅増収増益予想で19年3月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 ヤマシンフィルタ<6240>(東1)は、建設機械の油圧回路用フィルタで世界首位である。18年3月期大幅増収増益予想である。そして19年3月期も収益拡大が期待される。株価は戻り高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。

■建設機械の油圧回路用フィルタで世界首位

 建設機械の油圧回路用フィルタで世界首位である。産業機械用や電子部品製造工程用のフィルタも展開している。

 18年3月には米国および中国の連結子会社への生産委託を発表した。現在はフィリピンで約9割、日本で約1割を生産しているが、地政学リスクの回避、流通コストの削減、主要取引先との関係強化を目的として生産委託する。

■18年3月期大幅増収増益予想、19年3月期も収益拡大期待

 18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比24.9%増の125億円、営業利益が82.7%増の17億50百万円、経常利益が84.1%増の17億20百万円、純利益が84.4%増の11億80百万円としている。

 主力の建機用フィルタの需要が高水準に推移して大幅増収増益予想である。19年3月期も収益拡大が期待される。

■株価は調整一巡感

 株価(17年12月1日付で株式5分割)は、3月の戻り高値圏1500円近辺から反落して上値を切り下げる形となったが、1200円近辺で調整一巡感を強めている。4月23日の終値は1299円、前期推定連結PERは約68倍、時価総額は約899億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋る形だ。戻りを試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る