科研製薬は「多汗症による経済損失・月3120億円」に注目集まり出直り強める

■腋窩多汗症治療薬『エクロック』などに期待が再燃

 科研製薬<4521>(東証プライム)は6月16日、時間とともに強含む相場なり、午前10時40分にかけて3649.0円(48.0円高)まで上げ、出直りを強めている。15日付で有力紙に「ワキ汗(多汗症)による経済損失は月3120億円」(悩みの見える化が健康経営への鍵)と全面広告を掲載しており、広告には製剤名は出ていないが、同社の腋窩多汗症治療薬『エクロック』などに期待が再燃したとみられている。

 『エクロック』については、6月2日付での韓国における独占的販売契約を同国のDongWha Pharm.Co.,Ltd.(本社:韓国ソウル市)と締結したと発表済み。本剤は、発汗に関与する神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻害する抗コリン剤に分類される外用のゲル剤で、多汗症の原因となるエクリン汗腺に存在するムスカリン受容体へのアセチルコリンの結合を阻害することで、優れた臨床効果を発揮する。日本国内では2020年11月に「原発性腋窩多汗症治療剤「エクロックゲル5%」の薬価基準収載を受けて科研製薬が発売している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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