ハウス食品G本社が4日ぶりに反発、筆頭株主からの売却意向を受けTOBによる買い取りが適切と判断

■ハウス興産から60億円分の売却意向、ROEなどの向上につながる

 ハウス食品グループ本社<2810>(東証プライム)は5月17日、反発基調で始まり、取引開始後は2981.5円(56.5円高)まで上げ、小幅だが4日ぶりに値上がりしている。16日の15時に、筆頭株主のハウス興産からの株式売却意向に対し、公開買付けの手法(TOB)で株式を買い取ることなどを発表。市場で売却された場合の影響回避になり、また資本効率向上へも寄与することなどが期待されている。

 発表によると、筆頭株主・ハウス興産株式会社から現金化を目的としてその所有する当社普通株式のうち約60億円に相当する株式売却の意向を受け、検討の結果、通常の自己株式の取得(自社か株買い)よりも公開買付(TOB)の手法でこの売却意向株式を収容することが適切であると判断した。60億円は、株数にして225万2200株(所有割合2.32%)に相当。2024年5月17日から同年7月31日までの予定でTOBを行う。売却意向株式を自己株式として取得することは、1株当たり当期純利益(EPS)及び自己資本利益率(ROE)等の資本効率の向上に寄与し、株主に対する利益還元に繋がるとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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