【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インフォメーションクリエーティブは昨年来高値更新、13年11月高値目指す

銘柄分析

 ソフトウェア開発やシステム運用のインフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の株価は、730円~830円近辺でのボックス展開だったが、1月5日には昨年来高値となる845円まで上値を伸ばしてボックス上放れの動きを強めている。今期(15年3月期)増収増益見通しを評価して13年11月1060円を目指す展開だろう。3月期末一括で2%台後半の高配当利回りも支援材料だ。

 ソフトウェア開発事業、システム運用事業、その他事業(パッケージ開発・販売)を展開し、顧客に常駐する型で情報サービス分野における総合的なソリューションサービスを提供している。顧客別に見ると日立システムズや日立ソリューションズなど、日立製作所<6501>グループ向けが全体の約6割を占めて収益源となっていることも特徴だ。

 13年11月発表の新中期経営計画(14年9月期~16年9月期)では、基本戦略としてソフトウェア開発・システム運用などのITソリューション事業の安定成長、自社パッケージ開発・販売のITサービス事業の成長加速、強固な人材・組織基盤の構築を推進している。

 経営目標値は16年9月期売上高80億円(ITソリューション事業76億円、ITサービス事業4億円)、売上高経常利益率8.0%を掲げ、長期ビジョンでは100億円企業、東証2部上場を目指している。

 14年6月に美容室・サロン向けスマホアプリ制作サービス「LAPPLI(ラプリ)」をリリースし、11月には美容サロンの情報を無料掲載できる美容ポータルサイト「LAPOLU(ラポル)」を開始した。店舗の宣伝、ネットからの予約受付・管理機能などを無料で提供できるサイトで、スマホアプリ制作サービス「LAPPLI」との予約機能の連携強化や美容情報などのコンテンツ充実により、15年9月末までに500店舗のサービス利用を目指すとしている。

 今期(15年9月期)の業績(非連結)見通し(11月7日公表)は売上高が前期比10.1%増の71億34百万円、営業利益が同17.1%増の4億05百万円、経常利益が同14.4%増の4億37百万円、純利益が同2.8倍の2億76百万円、配当予想が前期と同額の年間24円(期末一括)としている。

 金融機関や官公庁の案件を中心に、ソフトウェア開発の需要が拡大する見通しだ。利益面では前期の一部案件の作業超過発生の影響が一巡し、純利益は前期計上の特別損失(ソフトウェアの減損および投資不動産の減損)一巡も寄与する。中期的にも収益拡大基調が期待される。

 株価の動きを見ると、概ね730円~830円近辺でのボックス展開だったが、10月の直近安値722円から徐々に下値を切り上げている。そして1月5日には14年9月の835円を突破して昨年来高値を更新し、13年11月1060円以来の高値となる845円まで上値を伸ばした。ボックス上放れの動きだ。

 1月9日の終値830円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS72円13銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は2.9%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS869円73銭で算出)は1.0倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインとなって上値を伸ばした。また週足チャートで見ると730円~830円近辺でのボックス展開だったが、サポートラインの13週移動平均線が上向きに転じてボックス上放れの動きを強めている。今期増収増益見通しを評価して13年11月1060円を目指す展開だろう。3月期末一括で2%台後半の高配当利回りも支援材料だ。

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