【話題】G7出席のオバマ大統領に投資家のプレゼント、夏相場にも期待か

アメリカ国旗とオバマ

 5月25日(水)のNYダウが145ドル高と、前日の214ドル高に続いて大きく上昇し注目となっている。住宅販売の好調など景気の堅調なことが評価されていることがあるが、実は、違った背景がチラついているようだ。(1)先に行くほど大統領選挙が控えているため動き難くなることから今のうちにひと相場、(2)6月に追加利上げが行われたとしても次は12月まで利上げ問題から解放される、(3)アメリカの景気を拡大に結びつけたオバマ大統領に今回が最後となるG7出席に対しウオール街がNYダウ高のプレゼントをした、といったことのがあるようだ

 G7は、企業でいえばパーティのようなもの。業績と株価堅調の社長は胸を張れる。ましてや、世界が注目する先進国首脳会議となれば、経済でひとり勝ちのアメリカは存在感を大いに発揮できる。当然、アメリカ株式会社であるオバマ社長に対し、ウオール街からの「株高プレゼント」が用意されたとしても不思議ではないだろう。

 もっとも、G7のあとは要注意である。早速、6月には利上げの可能性が待っている。かなり、織り込んでいるとはいっても景気にとってはプレッシャーとなるだけに調整安の可能性はあるだろう。しかも、G7後にはG7各国がどのような景気対策を採ってくるか未知数だし、多くは期待できないということもある。

 米大統領選挙まで5カ月。新大統領後の経済、外交政策など不透明なことが多いだけに先に行くほど相場は手掛け難くなる。今年の夏は、利上げを乗り越えてオバマ政権総仕上げを飾るサマーラリー相場にもっていくのかどうか大いに注目される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る