【アナリスト水田雅展の銘柄分析】第一実業の第3四半期累計は2桁増収増益、今期好業績見通しを評価して14年9月高値試す、フシ抜けで一段高も期待

銘柄分析

機械専門商社の第一実業<8059>(東1)が2月4日の取引時間中に発表した第3四半期累計(4月~12月)業績は2桁増収増益だった。株価は昨年来高値圏600円近辺で堅調に推移している。4日は発表直後に前日比マイナス圏に転じる場面があったが、終値では前日比8円高の610円まで切り返した。今期(15年3月期)好業績見通しを評価して14年9月高値623円を試す展開だろう。これを突破すればフシ抜けで一段高が期待される。

機械の専門商社で、プラント・エネルギー事業、エレクトロニクス事業、産業機械事業などを展開し、海外は米州、中国、東南アジア・インド、欧州の世界18カ国36拠点で事業展開している。

13年5月発表の新経営計画「AIM2015」では、最終年度16年3月期の売上高1550億円、営業利益57億円、経常利益59億円、純利益37億円を目標値として掲げている。グローバルビジネスを積極展開する方針だ。

新規事業としては、植物工場システムの販売に関するプロジェクトを立ち上げて、埼玉県入間市にパイロットプラントを建設した。また14年3月には長野県飯田市でメガソーラー「第一実業飯田太陽光発電所」が竣工した。茨城県笠間市の太陽光発電所に続く2カ所目のメガソーラーだ。

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