スカパーJSATホールディングスが後場上値を追う、米社との提携を好感

株式市場 銘柄

■衛星捕捉技術を応用し走行中の車両間を含めた双方向通信を展開

 スカパーJSATホールディングス<9412>(東1)は8日.13時頃から堅調転換して上値を追い、517円(22円高)まで上げた後も510円前後で強い相場を続けている。子会社スカパーJSATと米国の平面アンテナメーカーKymeta Corporation(カイメタ社)との戦略的業務提携を発表し、材料視された。

 発表によると、カイメタ社は、メタマテリアルを用いたエレクトロニクスビームフォーミングによる衛星捕捉技術(mTenna技術)を持つ平面アンテナメーカー。このmTenna技術を用いたカイメタ社製の平面アンテナを車や鉄道といった移動体に搭載することにより、スカパーJSATの通信衛星を用いた衛星通信が可能となり、走行中の車両間を含めた双方向の通信を行えるようになる。また、今後の発展が予想されるIoT 分野においても、衛星通信を利用した「つなげる」開拓が期待できるという。

 今期・2017年3月期の業績は増収減益の見込みだが、株価は2月の460円を下値に持ち直しているため、東燃の業績動向は消化済みのようだ。PERは13倍前後のため割高感はないとして一段の出直り相場に期待する様子がある。(HC)

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