【注目銘柄】ナトコは年初来高値更新、17年10月期第2四半期累計大幅増益で通期上振れ余地

注目銘柄

 ナトコ<4627>(JQ)に注目したい。塗料の中堅メーカーでファインケミカル事業も展開している。17年10月期第2四半期累計連結業績は大幅増益だった。進捗率も順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は年初来高値を更新した。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年10月期第2四半期累計が大幅増益で通期予想に上振れ余地

 6月2日発表した17年10月期第2四半期累計(11月~4月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.5%増の75億05百万円、営業利益が同29.0%増の6億51百万円、経常利益が同88.1%増の7億14百万円、純利益が同2.5倍の4億56百万円だった。

 主力の塗料事業は外装建材用塗料分野における大手ユーザー向け出荷量伸長などで1.9%増収、35.7%増益と好調だった。ファインケミカル事業は12.9%増収、2.9倍と大幅伸長した。電子材料向けコーティング剤が堅調に推移し、情報端末向け製品の新規採用も寄与した。

 17年10月期通期連結業績予想は売上高が16年10月期比3.7%増の154億円で、営業利益が同3.6%増の12億30百万円、経常利益が同26.5%増の12億50百万円、純利益が同33.6%増の8億円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.7%、営業利益が52.9%、経常利益が57.1%、純利益が57.0%と順調である。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。

■株価は年初来高値更新、好業績評価して上値試す

 株価は6月5日に1263円まで上伸して年初来高値を更新した。その後は目先的な利益確定売りが優勢だが、事前に上げ足を速めていた反動で自律調整の形だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。目先的な売りが一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る