【業績で見る株価】アスカネットは反発基調を強めマザーズ指数を上回る値上がり

■空中結像の「ASKA3D」は小ロットだが売上げ3.2倍に拡大

 アスカネット<2438>(東マ)は8日、前引けにかけて3%高の1452円(44円高)まで上げて反発基調を強め、東証マザーズ指数の2%高を上回っている。フォトブック制作関連事業や遺影写真加工関連事業、空中結像技術の実用化開発などを展開し、6日に第3四半期の業績(2017年5月1日~18年1月31日)を発表。増収減益だったが、要因としては新事業への積極投資などがあり、展開力に対する期待が再燃する形になっている。

 第3四半期までの累計業績は、売上げ高が前年同期比10%増加して44.3億円となり、営業利益は同7%減の6.1億円、純利益も同7%減の4.1億円となった。「メモリアルデザインサービス事業」は売上高を順調に伸ばしたが、発送配達費が想定以上に増加したことや、サポート拠点の増加を継続させたことなどにより減益となった。「パーソナルパブリッシングサービス事業」は収益も好調で、売上高は前年同期比13%増加した。

 また、独自開発の空中結像技術を用いた新しい画像・映像表現の実用化を進める「エアリアルイメージング事業」は、売上高が前年同期の3.2倍に拡大した。18年1月に国内・海外のブランドを統一し、サービスブランドを「ASKA3D」、プレート名を「ASKA3Dプレート」とし、設備投資や内外での展示会を積極的に展開。大型のプレートが作れるガラス製による製品は、サイネージや空中操作目的での販売が増加してきている。これに続き樹脂製プレートによる製品のサンプル出荷を今期中をメドに実現する計画としている。

 今期・18年4月期の業績見通しは据え置き、売上高を前期比4.7%増の56.96億円、営業利益を同3.7%減の7.71億円、純利益は同5.5%減の5.41億円、1株利益は32円31銭。(HC)

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