六甲バターは6日続伸、値上げ期待やTOPIX調整係数を材料視

株式市場 銘柄

■東証「時価総額に比べて流動性が低い銘柄」の指定を解除

 六甲バター<2266>(東1)は18日、6日続伸基調で始まり、取引開始後に2760円(43円高)まで上げて出直りを強めている。雪印メグミルク<2270>(東1)が4月上旬に家庭用チーズ価格を一部値上げと伝えられ、六甲バターにも同様の期待が出ているほか、東証がTOPIX(東証株価指数)「調整係数」の適用見直しを発表したため指数に占める比重が上がることになり、計算上は買い需要が増すことも材料視されている。

 東証は4月6日付で「調整係数適用銘柄の見直し(2018年4月27日適用)」を発表し、同社株など79銘柄を「適用解除」とした。東証のHPによると、TOPIXは東証1部全銘柄で構成されるが、中で、「時価総額に比べて流動性が低いとみられる銘柄については、浮動株比率に一定の調整係数(0.75)を乗じた比率を、TOPIX等の算出に反映する浮動株比率として使用する」としている。これが解除されると、指数に対するウエイトが「0.75」から「1」になるため重が上がり、TOPIX連動運用型のファンドなどの組み入れ需要が拡大することになる。

 もっとも、適用解除になった銘柄でも第一カッター興業(1716)、ハブ(3030)、ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)などは特段、目立つ反応がない。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る