【新規上場(IPO)銘柄】and factoryは6日にマザーズに上場、10月に予定される8月期本決算に注目

株式市場 IPO 鐘

 and factory<7035>(東マ)は、9月6日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、Smartphone APP事業とIoT事業を行っている。

 Smartphone APP事業では、これまでに50タイトル以上の自社アプリを開発・運用した実績を活かし、ツール系アプリやゲーム攻略掲示板アプリ、マンガアプリを中心に、複数の人気アプリをリリースしているが、他社が運営する人気スマートフォンゲームアプリの攻略及びマルチプレイのパートナーを募集する掲示板アプリ「最強シリーズ」及び大手出版社と共同開発したスマートフォン向けのマンガアプリの収益拡大に注力している。

 IoT事業では、スマートホステル「&AND HOSTEL」の出店に注力するとともに、宿泊施設向けのIoT ソリューションサービスの提供を展開。また、その他の事業として、他社が運営するスマートフォンアプリやメディアを掲載媒体とした広告配信サービスに関する広告代理店事業等を運営している。

 前2018年8月期第3四半期業績実績は、売上高10億1300万円、営業利益2億0900万円、経常利益2億0500万円、純利益1億3300万円に着地。

 前2018年8月期業績予想は、売上高18億1000万円(前の期比、営業利益3億4300万円(同53.6%増)、経常利益3億3700万円(同51.2%増)、純利益2億2000万円(同26.6%増)を見込む。上場で調達する資金は、事業成長に向けた広告宣伝や人材の採用に充てる計画で、年間配当は無配を予定している。

 株価は、上場初日の9月6日に公開価格2570円を56%上回る4010円で初値をつけ、同日高値4710円と上昇。7日安値3635円と売られた後、10日は4850円と上昇。Smartphone APPとIoTが成長のツインエンジンとして順調に拡大する中で、IoTの売上構成比が拡大する見通しで、10月に予定される8月期本決算の発表は注目される。目先乱高下することも想定されるが、突っ込み場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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