科研製薬が爪白癬治療剤「クレナフィン」の中国での独占的ライセンス契約を締結

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■日本国内では科研製薬が2014年9月から販売

 科研製薬<4521>(東1)は1日、同社とTIPR-HUYA AdvancingInnovative Medicines(中華人民共和国天津市、以下AIM」)は、このたび、爪白癬治療剤「クレナフィン」(以下「本剤」)の中華人民共和国(以下「中国」)における独占的ライセンス実施許諾および供給契約を締結したと発表した。

 同剤は、科研製薬が創製した新規トリアゾール系化合物エフィナコナゾールを有効成分とし、日本国内においては初めて発売された外用爪白癬治療剤である。爪の構成成分であるケラチンとの親和性が低いことから爪の透過性に優れ、爪の中や爪床(爪の下の皮膚)に浸透することにより爪白癬 に優れた臨床効果を発揮する。

 日本国内においては、科研製薬が「クレナフィン爪外用液 10%」として2014年9月から販売している。また、海外においては、科研製薬の導出先であるBausch Health Companies Inc.が米国およびカナダで2014年からDong-AST Co.,Ltd.が韓国で2017年から「Jublia」の商品名で販売をしている。

 同契約締結により、科研製薬はAIMに中国における同剤の独占的な開発および販売の権利を供与した。科研製薬は同権利供与の対価として、AIMから契約一時金、マイルストンおよび 販売額に応じたロイヤリティを受領する。

 なお、AIMは、中国の天津薬物研究院(TIPR)と米国のHUYA Bioscience International(HUYA)の合弁会社である。

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