【業績でみる株価】メドピアは今期売上51%伸長、来期は利益が大幅伸長へ、株価は高値圏

業績で見る株価

メドピア<6095>(東マ・売買単位100株)は、医師向けソーシャルサービス「MedPeer」を運営している。医師にとっては利用しやすく、症例相談や研修病院評価などの情報が役立っている。主な収益源となっている製薬会社からの広告収入が増加傾向にあり、加えて最近では人材紹介会社への医師求職情報も好調だ。

2015年9月期の業績は売上高14億5000万円(前期比51.3%増)、営業利益3億円(同13.6%増)、経常利益3億円(同22.4%増)、当期純利益1億7000万円(同13.3%増)を見込む。

ただ、売上高が5割以上増加するのに対して営業利益は1割強の増益にとどまる。人員増加や本社移転による経費の増加が影響するものである。負担が一巡すれば、次は、高い増益率が期待される。

株投資の基準として、増益率は大切だが、景気が拡大している局面では高い増収率にも注目すべきだろう。合理化策だけに頼っていては利益の成長に限りがある。売上高が大きく伸びている点は評価される。

株価は昨年6月上場時の始値1850円に対し同9月には2020円と買われた。週末17日の終値2003円は今期の予想1株当利益20円強でPERは約100倍となる。サービス業全体のPER24.8倍、マザーズ(サービス業のみ)のPER57.4倍に対しても買われすぎの感がある。

2016年9月期は今期予想比で45%増収、73%の営業・経常増益が見込めるという。今度は増収率より増益率の方が高くなる見通し。売上高さえ増加すれば利益は付いてくる。という観点に立てば、PER100倍は決して割高ではないというマーケット評価といえる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る