プロパティエージェントは上値試す、21年3月期再上振れ期待

株式市場 銘柄

プロパティエージェント<3464>(東1)は不動産開発販売事業やプロパティマネジメント事業を展開している。21年3月期の営業利益はレンジ(16.0%減益~5.1%増益)予想としている。第1四半期が順調であり、通期再上振れ期待が高まる。株価は急伸して年初来高値を更新した。その後は利益確定売りが優勢になったが、調整一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■不動産開発販売やプロパティマネジメントを展開

 自社ブランド「クレイシア」シリーズを中心として資産運用型投資用マンションなどの開発・販売を行う不動産開発販売事業、賃貸管理・賃貸仲介・建物管理サービスを提供するプロパティマネジメント事業、および不動産クラウドファンディング事業を展開している。

 20年8月には不動産開発販売事業の一部として、ノンアセット事業となる新事業の中古収益不動産マッチング事業「スマートセカンド」を立ち上げると発表した。当該事業で売上高300億円~400億円規模を目指す。20年9月には、集合住宅全体に子会社DXYZの顔認証システム「FreeiD」を導入すると発表した。なお出資先のタスキ<2987>が東証マザーズに新規上場した。

■21年3月期再上振れ期待

 21年3月期の連結業績予想(8月6日にレンジ下限値を上方修正)は、売上高が229億円~247億円(20年3月期比1.0%増~8.9%増)、営業利益が16億円~20億円(16.0%減~5.1%増)、経常利益が12億50百万円~16億50百万円(19.1%減~6.8%増)、純利益が7億70百万円~10億10百万円(19.3%減~5.8%増)としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比21.9%増の58億01百万円、営業利益が54.6%増の5億04百万円だった。不動産開発販売事業が牽引し、想定していた最低シナリオから上振れて着地したため、通期予想の下限値を上方修正した。第1四半期が順調であり、通期再上振れ期待が高まる。

■株価は上値試す

 株価は急伸して年初来高値を更新した。その後は利益確定売りが優勢になったが、調整一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。10月20日の終値は1480円、時価総額は約107億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る