ケンコーマヨネーズは21年3月期2Q累計大幅減収減益、新型コロナ影響で外食向け落ち込み

(決算速報)
 ケンコーマヨネーズ<2915>(東1)は11月13日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。大幅減収減益だった。新型コロナウイルスの影響を受けた外食産業向けが大幅に落ち込んだ。通期予想を据え置いたが、感染再拡大も勘案すれば下振れに注意が必要となりそうだ。株価は3月の年初来安値に接近している。目先的には下振れ懸念の動きが優勢になりそうだが、業績悪化を織り込み済みで下値限定的だろう。

■21年3月期2Q累計大幅減収減益、通期据え置きだが下振れ注意

 21年3月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比11.2%減の335億33百万円、営業利益が64.4%減の5億30百万円、経常利益が60.8%減の6億23百万円、純利益が61.8%減の4億22百万円だった。

 総菜関連事業等は子会社における設備投資の効果も寄与して12.3%増収と伸長したが、主力の調味料・加工食品事業(サラダ・総菜類、マヨネーズ・ドレッシング類)が16.1%減収と大幅に落ち込んだ。新型コロナウイルスで事業環境が悪化した外食分野向けの売上が影響を受けた。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年3月期比8.7%減の680億円、営業利益が27.6%減の21億円、経常利益が32.1%減の20億40百万円、純利益が35.9%減の13億20百万円としている。売上は緩やかに回復傾向だが、感染再拡大の状況を勘案すれば下振れに注意が必要となりそうだ。

■株価は下値限定的

 株価は軟調で3月の年初来安値に接近している。目先的には通期下振れ懸念の動きが優勢になりそうだが、業績悪化を織り込み済みで下値限定的だろう。11月13日の終値は1760円、時価総額は約290億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る