オンコリスバイオは新型コロナ「治療薬」の開発に期待強まり一時19%高

■変異株(ブラジル型、ロンドン型)などに実験で有効性と発表

 オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)は3月24日の前場、19%高の1350円(216円高)まで上げ、後場寄り後は1258円(124円高)前後で推移。このところの出直り相場で高値に進んだ。

 23日の15時、開発中の新型コロナウイルス感染症治療薬『OBP-2011』に関して、変異型コロナウイルスに対する有効性を実験で確認することができたと発表。ワクチンではなく治療薬の開発ということで注目集中となった。

 発表によると、このたび、ブラジル型やロンドン型などのワクチン治療に抵抗性を示す可能性のある変異型コロナウイルスに対し、ヒトレトロウイルス学共同研究センター・鹿児島大学キャンパスの研究グループとの共同研究で、『OBP-2011』が野生型と同等の活性を示すことを細胞培養系の実験で確認した。

 この結果は、将来変異型コロナウイルスが再びパンデミックを起こした場合にも、早期感染患者の治療に用いられることが期待される結果となる。

 現在、当社は『OBP-2011』の前臨床試験や治験薬GMP製造を進め、2022年の臨床試験開始を目指している。さらに、今回の結果から、変異型コロナウイルス陽性患者を含めた臨床試験を実施してゆく予定とした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る