WDBココは反発の動き、22年3月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

WDBココ<7079>(東マ)は、CROとして安全性情報管理サービスを主軸とする医薬品・医療機器の開発支援を展開している。21年3月期は小幅増益予想だが上振れ余地がありそうだ。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。自律調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。

■医薬品・医療機器の開発支援

 19年12月東証マザーズに新規上場した。医薬品開発を受託するCRO(医薬品開発業務受託機関)として、最適業務プロセスを提案・実施することにより、安全性情報管理サービスを主軸とする医薬品・医療機器の開発支援を展開している。

■21年3月期増収増益予想で上振れ余地、22年3月期も収益拡大期待

 21年3月期の業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比5.8%増の24億18百万円、営業利益が0.4%増の4億75百万円、経常利益が3.2%増の4億75百万円、当期純利益が8.6%増の3億32百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比10.3%増の18億79百万円、営業利益が2.2%増の4億12百万円だった。売上面では一部の既存案件が新型コロナウイルスの影響を受けたが、前年第3四半期以降の複数の新規案件や既存取引先からの追加案件の稼働が寄与して概ね堅調だった。利益面では、受託案件開始に伴う人員増加で売上原価が増加したが、増収効果や販管費抑制で吸収した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が77.7%、営業利益が86.7%と順調だった。通期小幅増益予想だが、上振れ余地がありそうだ。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は調整一巡して反発の動きを強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。自律調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。4月2日の終値は4310円、時価総額は約98億円である。

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