科研製薬が一段高、爪白癬治療剤「クレナフィン」の欧州展開などに注目集中

■欧州の製薬会社に欧州独占的ライセンス、一時金など受領と発表

 科研製薬<4521>(東1)は7月2日、一段高で始まり、取引開始後は4%高の4985円(200円高)まで上げて年初来の高値を更新し、昨年10月以来の4900円台に進んでいる。熱傷焼痂除去剤「KMW-1」の日本国内での製造販売承認申請、爪白癬治療剤「クレナフィン」の欧州へのライセンス供与、などに注目が集まった。

 6月28日、熱傷焼痂除去剤「KMW-1」の製造販売承認申請を同日付で厚生労働省に行ったと発表した。続いて7月1日には爪白癬治療剤「クレナフィン」について、スペインに本社を置くグローバルな製薬会社AlmirallS.A.(バルセロナ、アルミラル社)と欧州における独占的ライセンス実施許諾および供給契約(以下「本契約」)を締結し、アルミラル社から契約一時金、マイルストンおよび販売額に応じたロイヤリティを受領すると発表した。

 爪白癬治療剤「クレナフィン」は、科研製薬が創製した新規トリアゾール系化合物で、爪の構成成分であるケラチンとの親和性が低いことから爪の透過性に優れ、爪の中や爪床(爪の下の皮膚)に浸透することにより爪白癬に優れた臨床効果を発揮する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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