共栄セキュリティサービスは下値切り上げ、新型コロナ影響は限定的

株式市場 銘柄

 共栄セキュリティサービス<7058>(JQ)はオフィス系の施設警備を主力とする警備会社である。21年3月期微増収・微増益予想としている。第1四半期は特需の反動で減収減益だったが、新型コロナウイルスの影響は限定的としている。通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は徐々に下値を切り上げている。出直りを期待したい。

■オフィス系の施設警備を主力とする警備会社

 オフィス・商業施設の巡回警備、スポーツイベントなどの雑踏・交通誘導警備、鉄道関連警備などを展開する警備会社である。オフィス系の施設警備を主力として、長期・定額契約のストック型案件の積み上げを推進している。

 20年5月にはセコム<9735>と資本業務提携、20年7月には四国・中国地方で施設警備・交通誘導警備を展開する東京セフティを持分法適用関連会社化、20年8月にはキャピタルメディカと業務提携した。

■21年3月期微増収・微増益予想

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比1.0%増の64億77百万円、営業利益が0.8%増の4億49百万円、経常利益が0.3%増の4億98百万円、純利益が0.1%増の3億25百万円としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比6.7%減の14億51百万円で、営業利益が53.2%減の53百万円だった。主力のオフィス系の施設警備は堅調だったが、前年の特需(G20首脳会議関連)の反動で減収減益だった。

 新型コロナウイルスの影響としては、商業施設の営業自粛による警備体制の一時的縮小などがあったが、イベント警備の売上比率が低く、主力のオフィス系の施設警備が堅調に推移しているため、全体としての影響は限定的としている。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 なお自己株式取得を実施(上限7万5000株・3億円、取得期間20年8月17日~21年3月31日)している。

 株価はやや反発力の鈍い形だが、徐々に下値を切り上げている。出直りを期待したい。9月18日の終値は3205円、時価総額は約48億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る