【株式市場】日経平均は327円高、急反発、半導体株などのほか米利上げピッチ減速期待などで鉄鋼、商社、海運株も高い

◆日経平均は2万7527円64銭(327円90銭高)、TOPIXは1934.09ポイント(18.69ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億3359万株

 11月7日(月)後場の東京株式市場は、東京エレク<8035>(東証プライム)が一段ジリ高など半導体関連株に強い銘柄が目立ち、引き続き補正予算での半導体産業保護やNY株高が好感され、JFEホールディングス<5411>(東証プライム)は米利上げピッチ減速感に加え、前週末発表の四半期決算も好感され鉄鋼株も一段と強い動きになった。住友商事<8053>(東証プライム)は終盤に一段ジリ高など大手商社株も高い。中で、前引け後に四半期決算などを発表した帝人<3401>(東証プライム)が下げて始まるなど値を消す銘柄もあったが、日経平均は後場寄り後に前場の高値を上回り、378円27銭高(2万7578円01銭)まで上げる場面を見せて大引けまで上げ幅300円台で推移。前週末比で大幅反発となった。

 後場は、イトーキ<7972>(東証プライム)が一段ジリ高傾向となり、人流回復にともなう業績への期待やオカムラ<7994>(東証プライム)の四半期決算を受けた連想買い増幅。デジタルアーツ<2326>(東証プライム)は岩井コスモ証券による投資評価の引き上げなど好感され一段と上げ急反発。ヤマシンフィルタ<6240>(東証プライム)、セレス<3696>(東証プライム)、インソース<6200>(東証プライム)、NKKスイッチズ<6943>(東証スタンダード)は業績予想の増額や四半期決算、株式分割など好感され朝方ストップ高で売買されたまま大引けまでストップ高買い気配。ブライトパス・バイオ<4594>(東証グロース)は引き続き理化学研究所からの独占権取得が好感され3日連続ストップ高。マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は「多段凍結乾燥装置」の事業化に向けた実証試験発表が材料視され終盤尻上がり。

 東証プライム市場の出来高概算は12億3359万株(前引けは6億2729万株)、売買代金は2兆9126億円(同1兆4905億円)。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は1298(前引けは1330)銘柄、値下がり銘柄数は474(同452)銘柄。

 また、東証33業種別指数は28業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉄鋼、海運、金属製品、その他製品、精密機器、倉庫運輸、卸売り、化学、非鉄金属、機械、電気機器、ゴム製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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