保険株や銀行株が後場一段高、日銀会合を受け資金運用環境や預貸利ザヤの好転を期待、日経平均は急落

日銀と東証

■日銀、長期金利の許容変動幅を0.5%に拡大と伝えられる

 12月20日、午後の東京株式市場では、保険株や銀行株が一段と上げて始まり、第一生命ホールディングス(第一生命HD)<8750>(東証プライム)は前引けの2.3%高(61.5円高の2698.5円)に対し、後場寄り後は6.5%高(173.0円高の2810.0円)まで急伸。また、三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)<8316>(東証プライム)は前引けの1.7%高(80円高の4801円)から後場寄り後は(420円高の5141円)まで一段高となる場面を見せて昨年来の高値を更新している。一方、日経平均は急落し700円安となっている。

 日銀が12月19、20日に開催した金融政策決定会合で、長期金利の許容変動幅を現行の0.25%から0.5%に拡大することを決めたと正午過ぎに伝えられ、小幅だが金利水準の上昇を認めたことになり、資金運用環境の好転や預貸利ザヤの好転に向けた期待が強まったと見られている。銀行株については、「マイナス金利」の解消が行われれば一段高の可能性があるとして、次の日銀会合に期待する様子もある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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