【株式市場特集】新型コロナと季節性インフルエンザの同時検査の抗原検査キット関連株が突破口

 株式マーケットでは、テールリスクが取り沙汰されることがある。まれにしか起こらず発生確率は低いが、発生すると相場が大暴落するリスクのことである。今回の第8波は、未知ではなく目の前にあるリスクで、これまでの学習効果とワクチンや治療薬の備えもありパニックになることは想定されていない。しかし、ワクチンの免疫力がすり抜ける新派生株の感染拡大も報告されている。万が一に備えるのも株式投資のセオリーとなるはずである。

 もちろん人気化する関連株は、第1波と第8波ではかなり異なることが想定される。しかしベースとなるのは、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザ感染症の同時検査の抗原検査キット関連株とも想定され、この動向次第で関連株に波及する展開も想定され、先回りの選別投資も一法となりそうだ。

■同時検査キット関連株を突破口にワクチン株、治療薬株も二番手人気

 ツインデミック関連の一番手銘柄は、何といっても新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時検出キット関連株となる。子会社を含めて同検出キットを展開する関連株をコード番号順にあげるとニチレイ<2871>(東証プライム)、デンカ<4061>(東証プライム)、JSR<4185>(東証プライム)、積水化学<4204>(東証プライム)、H.U.グループホールディングス<4544>(東証プライム)、ミズホメディー<4595>(東証スタンダード)となる。業績は、上方修正組と下方修正組に分かれ、下方修正組ではJSRのほかデンカが、前週末13日に今3月期業績の再下方修正と減配を発表し、上方修正組では積水化学が、今3月期業績の再上方修正と増配、自己株式取得、ミズホメディーが前12月期業績を3回の上方修正し3回増配し今年2月10日にその12月期業績の発表を予定している。投資採算的に上方修正組を中心に割安水準にとどまっており、再人気化が有望である。

 二番手は、新型コロナウイルスワクチンやインフルエンザワクチンの関連株だろう。季節性インフルエンザワクチンの明治ホールディングス<2269>(東証プライム)、三菱ケミカルグループ<4188>(東証プライム)、新型コロナワクチンでは前週末13日に国産ワクチンの製造販売承認を申請した第一三共<4568>(東証プライム)やモデルナとノバックのワクチンを国内製造や販売する武田薬品工業<4502>(東証プライム)、ワクチン原液提供のJCRファーマ<4552>(東証プライム)、製剤化する明治ホールディングス<2269>(東証プライム)、ニプロ<8086>(東証プライム)などとなる。厚労省の同時感染対策関連では、軽症患者の自宅療養で新型コロナ治療薬の塩野義製薬<4507>(東証プライム)、インフルエンザ治療薬の「タミフル」の中外製薬<4519>(東証プライム)や「アビガン」の富士フイルムホールディングス<4901>(東証プライム)も外せない。

■ダークホースのドラッグストア株は物価上昇、値上げラッシュも業績に追い風

 ダークホースは、ドラッグストア株だろう。2020年の新型コロナウイルス感染症拡大の第1波以来、巣ごもり消費関連のウイズ・コロナ株は、その後、株価が浮沈し大幅調整した銘柄が数多いが、昨年12月から今年1月に昨年来高値まで逆行高する銘柄にドラッグストア株が目立つからだ。マツキヨココカラ&カンパニー<3088>(東証プライム)、クリエイトSDホールディング<3148>(3148>(東証プライム)と続いた業績の上方修正や月次売上高が続伸したことなどが買い手掛かりとなっている。このうちクリエイトSDは、抗原検査キット、総合感冒薬などの感染対策商品や物価上昇、値上げラッシュのなか生活必需品が好調に売り上げを伸ばしたことが要因となった。

 このほかドラッグストア株をコード番号順にあげるとカワチ薬品<2664>(東証プライム)、ウエルシアホールディングス<3141>(東証プライム)、ツルハホールディングス<3391>(東証プライム)、サツドラホールディングス<3544>(東証プライム)、クスリのアオキホールディングス<3549>(東証プライム)、スギホールディグス<7649>(東証プライム)、薬王堂ホールディングス<7679>(東証プライム)、サンドラッグ<9989>(東証プライム)と続く。必ずしも投資採算的に割安でないところが泣き所で、また期待材料の春節で来日の中国人旅行客により風邪薬、解熱剤の爆買いも、今後の動向次第となるが、感染の第8波と値上げラッシュの2大材料の先取りも一法となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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