国税庁、令和6事務年度の税務調査結果を公表、追徴税額は過去最高、AI活用で調査高度化

■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円

 国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および消費税(個人事業者)の調査等の状況を公表した。AIを活用した調査対象の選定などにより効率化を進めた結果、「実地調査」と「簡易な接触」を合わせた調査等件数は73万6千件に拡大し、申告漏れ等の非違件数は36万9千件となった。追徴税額は1,431億円と過去最高を更新し、1件当たりの追徴税額も増加した。

■富裕層や暗号資産取引で高額な申告漏れを把握

 所得税分野では、実地調査による追徴税額が1,132億円に達し、特別・一般調査による深度ある調査が寄与した。富裕層や海外投資を行う個人に対する調査を重点的に実施し、富裕層の1件当たり追徴税額は855万円、海外投資を行う富裕層では1,595万円と高水準となった。暗号資産取引やシェアリングエコノミーなどインターネット取引分野でも調査を強化し、無申告や不正申告の是正を進めた。

 消費税(個人事業者)では、簡易な接触を積極的に活用したことで調査等件数が18万5千件と前年から1.5倍に増加した。無申告者や還付申告者への厳格な対応を継続し、無申告者に対する1件当たり追徴税額は、所得税、消費税ともに過去最高水準となった。国税庁は今後も、資料情報や国際的な情報交換制度を活用し、適正かつ公平な課税の確保に取り組む方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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