【株式市場特集】バブル期の教訓再び、重厚長大セクターに眠る「花の山」を狙え
- 2026/1/19 08:55
- どう見るこの相場

■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会
1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄短小」への転換が叫ばれたものの、実際に最大のパフォーマンスを示したのは「重厚長大」産業株であった。足元の市場ではAIバブル論議が交錯する中、AI関連株以外に低PER株、低PBR株、高配当銘柄など売られ過ぎを示唆する銘柄が多数存在する。総選挙後も市場が大崩れしない前提なら、1980年代同様の逆襲高も想定される。「人の行く裏に道あり花の山」の格言通り、日経平均採用のバリュー株や割安コモディティ株に注目する戦略が有効な選択肢となる可能性がある。
■日経225構成の低PERトップ10、低PBRベスト5、高配当利回り株がセレクト対象
日経平均株価の全採用銘柄の平均PERは20.33倍となっているが、これを下回る低PERのコモディティ株トップ10は、PER9.0倍の神戸製鋼所<5406>(東証プライム)以下、INPEX<1605>(東証プライム)、UBE<4208>(東証プライム)、太平洋セメント<5233>(東証プライム)、トクヤマ<4043>(東証プライム)、双日<2768>(東証プライム)、三菱ケミカルグループ<4188>(東証プライム)、横浜ゴム<5101>、東海カーボン<5301>(東証プライム)、住友商事<8053>(東証プライム)と続き、第10位の住友商事のPERは13.2倍にしか過ぎない。この10銘柄のうちトクヤマ、双日、横浜ゴム、住友商事を除いた残り、6銘柄は、PBR1倍を下回っている。
また高配当利回りランキングのトップ10は、5.45%の川崎汽船<9107>(東証プライム)以下、日本郵船<9101>(東証プライム)、ホンダ<7267>(東証プライム)、マツダ<7261>(東証プライム)、商船三井<9104>(東証プライム)、丸井グループ<8252>(東証プライム)、JT<日本たばこ産業、2914>(東証プライム)、UBE、ソフトバンク<9434>(東証プライム)、積水ハウス<1928>(東証プライム)と続き、第10位の積水ハウスの配当利回りは3.95%で、ベスト10の過半は海運株と自動車株が占める。また低PBR株のベスト3は、業績と配当とにともに問題含みの日産自動車<7201>(東証プライム)の0.3倍、東京電力ホールディングス<9501>(東証プライム)の0.4倍にJFEホールディングス<5411>(東証プライム)の0.5倍が続く。東電HDは、1月17日に新潟県・柏崎刈羽原子力発電所6号機に一部不具合が発生したが、みょう20日に予定通り同原発の再稼働が可能かどうかが、株価に影響しそうで注目される。
■準大手商社、専門商社に割安株が盛り沢山で業績上方修正・増配の電力株も決算発表をマーク
このほかコモディティ関連で割安放置が際立つセグメントも多い。準大手商社株、専門商社株はその代表で兼松<8020>(東証プライム)、ナラサキ産業<8085>(東証スタンダード)のほか、鉄鋼商社の 神鋼商事<8075>(東証プライム)、阪和興業<8078>(東証プライム)、化学商社の長瀬産業<8012>(東証プライム)、稲畑産業<8098>(東証プライム)、明和産業<8103>(東証プライム)、燃料商社のカメイ<8037>(東証プライム)、岩谷産業<8088>(東証プライム)、ミツウロコグループホールディングス<8131>(東証スタンダード)などをマークしたい。前週末16日に昨年来高値まで買い進められた銘柄も少なくなく、相場センチメントにも不足はない。
さらに割安セグメントとして電力株や木材関連株、製紙関連株も見逃せない。電力株では、今3月期の中間決算を発表した昨年10月に相次いで今3月期業績の上方修正と増配を発表した関西電力<9503>(東証プライム)、中国電力<9504>(東証プライム)、北陸電力<9505>(東証プライム)、九州電力<9508>(東証プライム)、北海道電力<9509>(東証プライム)はそろって低PER・PBRであり、今月1月29日から2月初めに予定している今期第3四半期決算の発表動向は要注目である。木材株では、一部関連株が業績の下方修正をするなか、今年年初にジオリーブグループ<3157>(東証スタンダード)とナイス<8089>(東証プライム)、JKホールディングス<9896>(東証プライム)が昨年来高値を更新してきており、同業他社のウッドワン<7898>(東証スタンダード)、OUGホールディングス<8041>(東証スタンダード)などとともにバリュー株素地が目立っている。製紙関連株のレンゴー<3941>(東証プライム)、KPPグループホールディングス<9274>(東証プライム)も有力な一角を占める。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























