味の素は買い気配あと9%高で始まる、純利益の増額修正と自己株式の消却など好感

味の素 2802

■固定資産(遊休資産)の売却益を計上

 味の素<2802>(東証プライム)は3月1日、買い気配で始まり、取引開始から15分に迫る午前9時14分に9%高の4368円(350円高)で売買が成立した。その後も上値を追っている。2月28日の15時に今3月期の連結当期純利益の増額修正と自己株式の消却、「中期ASV経営2030」のロードマップ策定を発表し、好感されている。自己株式の消却は、719万8100株(消却前の発行済株式の総数に対する割合1.34%)を2023年3月27日(予定)付で行うとした。

 今3月期の連結業績予想については、第4四半期に固定資産(遊休資産)の売却益を計上すること、味の素フーズ・ノースアメリカ社に係るのれんについて、米国の長期金利の上昇などにより減損損失を計上することなどにより、親会社の所有者に帰属する当期利益について、前回予想を8.4%(70億円)上回る900億円の見込み(前期比18.9%増)に見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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