日本ハムの第1四半期は32%増益、「ボールパーク事業」も注目され後場高値を更新

■「ボールパーク」は非試合日の集客力向上し全体の来場者が増加

 日本ハム<2282>(東証プライム)は8月1日の13時30分頃から一段高となり、14時過ぎに7%高の4381円(277円高)まで上げて年初来の高値を2日連続更新し、2022年7月以来の4300円台に進んでいる。13時30分に第1四半期連結決算(23年4~6月、IFRS)を発表し、好感されている。

 23年4~6月の連結売上高は前年同期6.5%増の3221.75億円となり、「加工事業の価格改定や食肉事業の各畜種で価格転嫁が進み増収。ボールパーク事業も好調に推移」(説明資料より)した。事業利益は同32.4%増の121.40億円で、「食肉事業の国産鶏肉と輸入食肉の伸長、ボールパーク事業の貢献等により増益」(同)となった。「ボールパーク・その他事業」は、「試合観戦だけではなく、試合前後の時間帯や非試試合合日での集客力向上により、『北海道ボールパークFビレッジ』全体の来場者数が増加し、売上高が増加。自社保有施設となり、飲食・グッズ・広告(スポンサーシップ)収入が収益性の向上に寄与」した。

 3月通期の連結業績予想は「飼料価格に影響を及ぼす地政学リスク等を鑑み」(同)、期初計画を据え置き、売上高は1兆2600億円(前期比横ばい)、営業利益は380億円(同48.5%増)。親会社の所有者に帰属する当期利益は230億円(同38.2%増)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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