【株式市場】円高など障害で日経平均は安値を更新し材料株を個別買い

◆日経平均の終値は1万7792円16銭(390円23銭安)、TOPIXは1444.53ポイント(30.45ポイント安)、出来高概算(東証1部)は11億1918万株

チャート12 4日後場の東京株式市場は、円相場が昼頃から対ドルでも強含んだこと、日経平均に対する影響度の大きいソフトバンク<9984>(東1)がバークレイズ証券による目標株価の引き下げを受けてモミ合い割れに陥ったことなどが重なり、全体が一段安となった。東証マザーズ指数は一時6%安となり、日経JASDAQ平均なども安い。

株価指数先物に仕掛け的な売りが入ったとされ、日経平均は13時過ぎに574円22銭安(1万7608円17銭)まで下げ、中国株安を受けて全体が急落した際の安値1万7714円30銭(8月26日)を更新。ただ、大引けにかけて持ち直したため、来週は2番底が確定するか注目の週になりそうだ。

材料株を個別に選別する展開になり、クボテック<7709>(東1)古河電気工業<5801>(東1)の昨日の「次世代フライホイール蓄電システム」に関する発表を好感して2日連続ストップ高。、くらコーポレーション<2695>(東1)は3日発表の四半期決算などが好感されて急伸し、オービックビジネスコンサルタント<4733>(東1)はマイナンバー制度に期待と続伸。ネプロジャパン<9421>(JQS)は主要取引先のスクウェア・エニックスの新ゲームなどに期待とされて戻り高値に進み、メディアシーク<4824>(東マ)は決算見通しの増額などが好感されて急伸し、東証マザーズ銘柄で高い銘柄が6個にとどまった中で値上がり率トップ。上場3日目のベステラ<1433>(東マ・売買単位100株)は3日連続ストップ高。

東証1部の出来高概算は26億5258万株(前引けは11億1918万株)、売買代金は2兆6941億円(同1兆979億円)。1部上場1895銘柄のうち、値上がり銘柄数は154(前引けは396)銘柄、値下がり銘柄数は1699(前引けは1390)銘柄。

また、東証33業種別指数は電力・ガス1業種のみ(前引けは2業種)が値上がりし、値下がりの少ない業種は、パルプ・紙、海運、陸運、繊維製品、石油。石炭、などとなった。

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