フルヤ金属が出直り強める、グリーン水素製造に用いるイリジウム安定供給に向け東芝ESS社と提携を検討

■3日ぶりに1万円を回復

 フルヤ金属<7826>(東証スタンダード)は10月6日、2日続けて出直る始まりとなり、取引開始後は4%高の1万170円(390円高)まで上げ、3日ぶりに1万円台を回復している。5日午後、東芝エネルギーシステムズ株式会社(神奈川県川崎市、東芝ESS)とグリーン水素社会の実現に向けたイリジウムの安定したサプライチェーン構築に向けた提携検討の覚書を締結と発表し、期待されている。

 発表によると、提携は、グリーン水素の製造において注目を集めるPEM(プロトン交換膜)水電解装置の中核部材に使用されるイリジウムの安定供給網の構築が主目的。東芝ESSが技術開発したスパッタリング方式を用いて省イリジウム化を実現した膜電極接合体(Membrane ElectrodeAssembly、「MEA」)の普及を支えることにより、グリーン社会の実現をめざす。イリジウムは高価な希少貴金属だが、新技術ではイリジウム使用量を10分の1に減らしたという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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