【株式市場】日経平均は213円高、金利や為替を気にするが後場も堅調で3日ぶりに反発

◆日経平均は3万8703円51銭(213円34銭高)、TOPIXは2757.23ポイント(9.01ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は16億5286万株

 6月6日(木)後場の東京株式市場は、日銀・植田総裁が参議院で答弁する予定とされて「待ち」の姿勢が感じられ、前場活況高の半導体関連株が一進一退に転じ、一部を除いて4日ぶりに反発基調の自動車株は上げ幅を縮め気味となった。代わってディフェンシブ株に動意を強める銘柄がみられ、味の素<2802>(東証プライム)や日清オイリオG<2602>(東証プライム)は一段ジリ高、塩野義薬<4507>(東証プライム)は米国に細菌感染症薬の研究開発拠点の設立や東大・島津製などとの共同展開が材料視されて一段高。川崎汽船<9107>(東証プライム)などの海運株も高い。日経平均は前引けから60円ほど下げて295円高で始まり、13時20分頃に203円33銭高(3万8693円50銭)まで値を消したが、これを下値に持ち直して大引けは3日ぶりの反発となった。

 後場は、低温輸送のキユーソー流通システム<9369>(東証スタンダード)が一段と上げ、運輸業界でのTOB(株式公開買付)活発化を受けて思惑再燃の見方。キユーピー<2809>(東証プライム)も13時頃にかけて急に値を戻し一時小高くなった。Welby<4438>(東証グロース)は「みなし健診」サービスに三菱電機の健保組合が参画との発表など材料視されストップ高。アスタリスク<6522>(東証グロース)は5月の月次受注動向が好感されてストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は16億5286万株(前引けは8億7371万株)、売買代金は4兆2684億円(同2兆3540億円)。プライム上場1647銘柄のうち、値上がり銘柄数は608(前引けは675)銘柄、値下がり銘柄数は988(同907)銘柄。

 東証33業種別指数は18業種(前引けは24業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、証券商品先物、石油石炭、非鉄金属、電力ガス、倉庫運輸、保険、輸送用機器、電気機器、化学、医薬品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■360度カメラ映像と3Dモデルを組み合わせ、作業員の動きも把握  東洋建設<1890>(東証プラ…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■コロナ禍前比2割減、運転手確保が喫緊の課題に  2024年、タクシー業界は深刻な危機に直面してい…
2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

ピックアップ記事

  1. ■割安水準に放置されている銘柄は?  今週の当コラムでは、材料株マニア向けにコメ・卵価格高騰関連株…
  2. ■日経平均4万円は幻か?「前門の虎、後門の狼」でレンジ相場続く  「冬来たりなば春遠からじ」という…
  3. ■決算発表を控えた金関連株、消去法で選好される可能性も  米国の10年物国債利回りが一時上昇したも…
  4. ■米国第一主義の行方と市場の動揺、金価格は史上最高値へ  石破茂首相と穏かに共同記者会見をするトラ…
  5. ■業務効率化や生産性向上で目覚ましい成果  生成AIの導入が、日本の大手企業で加速している。パナソ…
  6. ■個人利用率わずか9%、中国の6分の1以下という現実  日本のデジタル化の遅れが、生成AI分野でも…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る