鹿島、AGF鋼管打設作業で切羽作業範囲の無人化を実現

■鋼管供給システム開発で山岳トンネル施工の安全性向上

 鹿島<1812>(東証プライム)は3月9日、山岳トンネル工事の補助工法であるAGF工法において、鋼管打設作業時の切羽作業範囲の無人化を実現したと発表した。古河ロックドリル、ケー・エフ・シー、トーキンオールと共同で、AGF鋼管供給システムの開発と鋼管接続装置の改良を行い、神奈川県横浜市の「みなとみらい21線車両留置場建設工事」に試験導入して効果を検証した。

 山岳トンネル工事では、地山の安定確保や地表沈下抑制のためAGF工法が広く用いられてきたが、従来は技能者が切羽作業範囲に立ち入り鋼管準備や打設を行う必要があり、穿孔水の浸透による岩盤劣化などに伴う肌落ち災害のリスクが課題となっていた。2023年に開発した機械化システムは施工人員25%削減などの成果を上げた一方、鋼管誘導や供給装置操作のため一部作業者が切羽付近に残る課題があった。

 今回、新たに鋼管を遠隔操作で自動供給するAGF鋼管供給システムを開発し、既打設管と新設管を把持して連結する鋼管接続装置「セッターⅡ型」を改良したことで、ロッド回収作業を除き切羽作業範囲の無人化を達成した。技能者の切羽立ち入り時間は従来比で約90%削減され、安全性と生産性の向上を確認した。鹿島は今後、AGF工法のさらなる機械化と省人化を進め、自動化施工システム「A4CSEL for Tunnel」と連携し山岳トンネル施工の自動化技術を高度化する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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