アスカネット、3Q累計減益も通期大幅増益予想維持、中国でASKA3Dプレート現地生産へ

(決算速報)
 アスカネット<2438>(東証グロース)は3月6日に26年4月期第3四半期累計連結業績を発表した。減収減益だった。フォトブック事業は価格改定効果などで収益性が改善したが、フューネラル事業における葬儀施行件数減少傾向が影響した。ただし通期の大幅増益予想を据え置いた。下期の構成比が高い収益特性があり、通期会社予想の達成は可能だろう。なお空中ディスプレイ事業について技術開発センターの閉鎖を発表した。そして中国の戦略的パートナー企業であるYesar社と中国におけるライセンス契約を締結し、樹脂製ASKA3Dプレートの現地生産に向けた準備を開始する。株価は底打ちして反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■26年4月期3Q累計減益だが通期大幅増益予想据え置き

 26年4月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比3.2%減の52億72百万円、営業利益が10.5%減の2億84百万円、経常利益が5.4%減の3億06百万円、親会社株主帰属四半期純利益が3.1%減の1億93百万円だった。減収減益だった。フォトブック事業は価格改定効果などで収益性が改善したが、フューネラル事業における全国的な葬儀施行件数減少が影響した。

 セグメント別(内部売上・全社費用等調整前)に見ると、葬儀関連のフューネラル事業は売上高が1.0%減の24億77百万円で営業利益が19.0%減の4億72百万円だった。減収減益だった。自社営業強化による葬儀社の新規顧客契約を着実に積み上げ、葬儀社向けDXサービス「tsunagoo」の利用も好調だったが、全国的な葬儀施行件数減少の影響で主力の画像処理収入が減少し、それに連動して額やペーパーなどの売上も苦戦した。

 写真集関連のフォトブック事業は売上高が2.8%減の27億32百万円で営業利益が10.6%増の4億81百万円だった。減収ながら増益だった。売上面は厳しい事業環境が継続した。プロフェッショナル写真家向け「アスカブック」は、ウェディング市場の挙式規模の縮小傾向や写真のデジタル化傾向の影響を受けた。一般消費者向け「マイブック」とOEMも撮影写真アウトプット減少の影響で厳しい事業環境だった。利益面はバーチャルビジネスの子会社BETの損益が苦戦し、原材料価格の高騰や人件費の増加も影響したが、価格改定、固定費削減、生産効率向上などの取り組みの成果で全体として収益性が改善した。

 空中結像プレートASKA3Dの空中ディスプレイ事業は売上高が48.8%減の68百万円で営業利益が2億11百万円の損失(前年同期は2億05百万円の損失)だった。営業方針を見直してBtoB向け「浮空ライブステージ匠・MAX」やBtoC向け「浮空ライブステージHome」の販売を推進した。

 全社ベースの業績を四半期別にみると、第1四半期は売上高が16億46百万円で営業利益が17百万円の損失、第2四半期は売上高が16億71百万円で営業利益が48百万円、第3四半期は売上高が19億55百万円で営業利益が2億53百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて売上高が前期比4.4%増の75億80百万円、営業利益が150.5%増の4億35百万円、経常利益が151.4%増の4億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が2億61百万円(前期は2億63百万円の損失)としている。配当予想は前期と同額の7円(期末一括)としている。予想配当性向は42.2%となる。

 大幅増益・最終黒字予想としている。フューネラル事業が堅調に推移するほか、前期の一過性損失の一巡なども寄与する見込みだ。フォトブック事業と空中ディスプレイ事業については体制強化等により立て直しを図る。事業別売上高の計画はフューネラル事業が5.9%増の35億90百万円、フォトブック事業が1.6%増の37億95百万円、空中ディスプレイ事業が38.5%増の2億円としている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高70%、営業利益65%、経常利益68%、親会社株主帰属当期純利益74%だが、下期の構成比が高い収益特性があり、通期会社予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。

■株価は底打ちして反発の動き

 株価は底打ちして反発の動きを強めている。出直りを期待したい。3月6日の終値は385円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円60銭で算出)は約23倍、今期予想配当利回り(会社予想の7円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS342円98銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約67億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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