【狙い場・買い場】まんだらけ、連続最高益を更新、ゴールデンクロス示現

狙い場・買い場

まんだらけ<2652>(東マ)は、12月18日(木)80円高(+2.38%)の3445円と続伸している。5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けミニゴールデンクロスを示現。連続最高益更新見通しで割安感があり調整一巡感が出ていることから注目したい。

同社は、古書籍・古物店の経営、自社出版物の編集及び販売を行っている。前2014年9月期業績は、売上高が94億8100万円(前の期比0.1%増)、営業利益が12億5800万円(同4.1%増)、経常利益が12億2600万円(同7.5%増)、純利益が6億9600万円(同3.3%増)に着地。既存各店の業績が堅調に推移し営業力の向上を図ったほか、ネットオークションを含むweb通信販売が、多言語対応による国外販路の新規開拓と良質で充実した商品出展から幅広い顧客の参加を得て、一層の利益拡大に貢献した。

今9月期業績予想は、売上高が100億3200万円(前期比5.8%増)、営業利益が12億8100万円(同1.7%増)、経常利益が12億2900万円(同0.2%増)、純利益が7億0700万円(同1.5%増)と小幅ながら連続最高益更新を見込む。配当は期末一括5円を予定している。同社は引き続き新たな商品の掘り起こしを推進し、最新の商品からマニアックな希少品まで幅広い品揃えを展開。各店舗における買取を強化し、同社の強みである希少で良質な商品の充実に努め、これらの商品を店頭で展開するほか、web通信販売においては、まんだらけSAHRA(サーラ)の稼働を予定し、全世界での販売拡大を図る。また専用スペースを有する名古屋店、グランドカオスでのイベント定例開催をはじめ、中野店ほかの店舗においても、独自のイベントを開催するなど新規顧客層の獲得に向けた、新たな営業展開を推進している。

株価は、8月13日高値3630円から10月10日安値3250円まで調整を挟んで11月14日高値3600円と上昇。11月17日安値3250円と急落した後、下値モミ合いを上抜く方向となっている。同社は東証1部への変更を目指しているが、2015年香取市にある全国配送センターが新たな時代の物流拠点として8000坪の巨大総合施設、地下文化のブラックBOX「まんだらけSAHRA(サーラ)」に生まれ変わる予定。同社が長年にわたり蓄積した独自のノウハウにより、世界中のコレクターに向けて、新たなジャンルを発信することへの期待感が高まる。連続最高益更新見通しで、今期予想PER5倍台・PBR0.79倍と割安感がある。月足では9カ月移動平均線がサポート、昨年5月高値4665円からの調整一巡感出ている。再度、上昇相場へ向かうか注目したい。(N)

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