【注目銘柄】オハラは16年10月期大幅減益だが、17年10月期は一転大幅増益予想

注目銘柄

■株価は急続伸

 光学ガラス大手のオハラ<5218>(東1)は16日、82円高の749円まで上げて急続伸している。12月15日発表した16年10月期連結業績は計画を下回り大幅営業減益・最終赤字だったが、17年10月期は利益率向上などで大幅増益予想である。株価は11月の直近安値568円から切り返して戻り歩調だった。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返して13週移動平均線を回復。急伸した8月高値788円後の日柄調整が一巡したようだ。17年10月期大幅増益予想を好感して、さらに上値を試す展開だろう。

 16年10月期連結業績は売上高が15年10月期比6.5%減の213億29百万円で、営業利益が同73.3%減の1億43百万円、経常利益が84百万円の赤字(15年10月期は13億16百万円の黒字)、純利益が3億72百万円の赤字(同5億45百万円の黒字)だった。デジタルカメラ向けレンズ材の需要が低調で、熔解工程の稼働率改善が想定を下回り、大幅営業減益だった。

 17年10月期連結業績予想は売上高が16年10月期比7.8%増の230億円、営業利益が同6.3倍の9億円、経常利益が11億70百万円(16年10月期は84百万円の赤字)、純利益が8億80百万円(同3億72百万円の赤字)としている。

 光事業ではデジタルカメラ市場の縮小に合わせて、生産設備をエレクトロニクス事業へ移管するなど規模の適正化を推進する。また高品質光学ガラスの新製品投入などで利益率向上を目指すとしている。エレクトロニクス事業では有機EL露光装置などの需要が期待される。なお12月15日には岡本硝子<7746>との業務・資本提携の解消を発表した。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る