【株式市場】前場の日経平均は917円安、「トランプ関税」によるNYダウ急落など受け8か月ぶりに3万4000円を割る

◆日経平均は3万3818円18銭(917円75銭安)、TOPIXは2477.96ポイント(90.65ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し15億1345万株

 4月4日(金)前場の東京株式市場は、「トランプ関税」によるNYダウ急落1679ドル安などを受けて大幅続落模様となり、日経平均は午前9時半過ぎに3万4000円(735円安)を割り込み、一時965円安の3万3770円まで下押し、一進一退を続けて前引けとなった。取引時間中の3万4000円割れは2024年8月7日以来。東証グロース市場の値上がり銘柄は8銘柄にとどまった。ただ、「トランプ関税」の直接的な影響が小さいとされる銘柄には強い値動きが見られ、JR東日本<9020>(東証プライム)は年初来の高値。山崎製パン<2212>(東証プライム)は2日続伸。外資の日本不動産ファンド報道などで三井不<8801>(東証プライム)なども高い。

 円高が追い風のニトリHD<9843>(東証プライム)、しまむら<8227>(東証プライム)などは「トランプ関税」の直接的な影響が小さいとされ2日続けて逆行高。ディフェンシブセクターの食品株も味の素<2802>(東証プライム)や明治HD<2269>(東証プライム)が高く、四半期決算を発表したキユーピー<2809>(東証プライム)も高い。グッドコムアセット<3475>(東証プライム)は福岡証券取引所にも上場した記念株主優待が好感されてストップ高。セリア<2782>(東証スタンダード)も急伸し円高など好感。TalentX(タレントX)<330A>(東証グロース)は4月早々新入社員の退職が目立つとの報道など受け事業に追い風の見方で続伸。

 東証プライム市場の出来高概算は増加して15億1345万株、売買代金は3兆2401億円。プライム上場1637銘柄のうち、値上がり銘柄数は143銘柄、値下がり銘柄数は1485銘柄。

 また、東証33業種別指数は5業種が値上がりし、不動産、陸運、医薬品、精密機器、食料品、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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