【この一冊】組織変革の本質に迫る小笹氏の新著がAmazon売れ筋ランキング12部門で首位

■「人的資本経営」から「働き方改革」まで本質を解剖

 リンクアンドモチベーション<2170>(東証プライム)の小笹芳央会長が執筆した『組織と働き方の本質』が、2025年4月15日の発売当日にAmazon売れ筋ランキング12部門で首位を獲得した。ビジネス・経済関連の主要カテゴリを網羅する快挙となった。同書は組織変革の専門家が膨大な実績データを基に、現代企業が直面する課題の本質を解き明かす内容だ。

 著者は「人的資本経営」や「パーパス経営」などの流行語に翻弄される企業の実態を批判。約1860万件の社員クチコミデータや延べ1万2千社超の組織データを分析した結果、トレンド対応が従業員の生産性低下を招き、手段が目的化する悪循環を指摘する。女性管理職比率やジョブ型雇用など社会的要請の裏側に潜む矛盾にも言及し、企業が持続的な競争力を維持するための視座を提示している。

 12万人超の人材育成データと行動経済学を基盤とした「モチベーションエンジニアリング」理論が本書の特徴だ。第4章では自律分散型組織の限界を、第5章ではテクノロジー進化と労働市場適応の課題を具体的な事例で解説。経営陣だけでなく人事・広報担当者や若手ビジネスパーソンにも、データに裏打ちされた変革の指針を提供する内容となっている。

■組織と働き方の本質 迫る社会的要請に振り回されない視座

・著者:小笹 芳央 株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長
・定価:1,800円+税
・発売:2025年4月15日
・出版社:日経BP 日本経済新聞出版
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る