【この一冊】ファンケル、「FANCL M」創刊!男性向け情報誌が描く“自分メンテナンス”の新習慣

■新雑誌で50代男性に照準、健康と美容の両輪支援

 キリンホールディングス<2503>(東証プライム)傘下のファンケルは6月12日、男性の健康とライフスタイルに焦点を当てた新たな情報誌「FANCL M」を発表した。創刊は6月17日で、ターゲットは50代以降のオトナ男性。コンセプトは「自分メンテナンス」であり、健康や美容に関する実用情報を全24ページに凝縮して届ける構成だ。誌面では「目の健康」や「身だしなみ意識調査」などを中心に、読者が日々の生活で抱える身近な問題に対し、多角的な視点からアプローチする内容が組まれている。読後感としては、単なる販促ではなく、“日常生活の伴走者”を意識した編集方針が伝わる作りである。

 中心的な要素の一つが、悩み別に製品を紹介する「ファンケルMセレクション」である。おなか・脂肪・体重管理、薄毛、ストレス、肌の乾燥など、男性特有の課題を網羅し、それらに対応する健康食品やスキンケア製品を掲載。内容は調査データや専門家のコメントとともに展開され、信頼性と納得感を持って受け取れる仕掛けが施されている。さらに、情報の並べ方も練られており、ページごとに「なぜこの製品なのか」が読者に伝わるよう構成されている点は評価できる。

 誌面デザインも工夫が見られる。多忙な読者層に配慮し、視覚的に読みやすく、かつ要点を簡潔に伝える設計となっている。情報過多になりがちな中高年層向け情報誌において、実践的な内容と親しみやすいトーンのバランスは秀逸だ。「FANCL M」は、販促と啓発を両立させた希有な例といえる。健康情報に加え、自己理解を深めるセルフケアのヒントも得られる構成となっており、今後の継続発行にも期待が持てる一冊である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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