クリングルファーマ、神戸大学との共同研究開始、HGF(肝細胞増殖因子)のペロニー病への応用研究

■抗線維化作用を持つHGFの適応拡大を目指す

 クリングルファーマ<4884>(東証グロース)は6月30日、国立大学法人神戸大学とHGF(肝細胞増殖因子)を活用したペロニー病(陰茎硬化症)への応用研究に関する共同研究契約を締結したと発表した。HGFは抗線維化作用を持ち、さまざまな線維化疾患に対する治療薬としての可能性が期待されている。今回の研究では、神戸大学の白川利朗教授(泌尿器科)と連携し、ペロニー病モデル動物を用いた薬効薬理試験を実施する。線維化組織を標的とした治療薬の必要性が高まる中、HGFの新たな適応拡大を目指す取り組みである。

 ペロニー病は、陰茎海綿体白膜に線維性のしこりが形成されることにより、湾曲や痛みを引き起こす疾患で、進行すると勃起障害や性交困難に至る。国内では外科手術や酵素製剤による治療法が検討されているが、コラゲナーゼ製剤は未承認であり、有効な薬物治療が限られている。米国では成人男性の最大13%が罹患しているとされ、日本国内の患者率も0.6%と報告されている。

 HGFは肝細胞の再生因子として発見され、多様な生理活性を持つことが明らかになっている。神経難病や声帯瘢痕など他の疾患に対する薬理効果も実証されており、応用範囲は拡大中である。クリングルファーマは現在、脊髄損傷や声帯瘢痕を対象としたHGF医薬品の第Ⅲ相臨床試験を実施中で、製造販売承認申請に向けた準備も進行している。今回の共同研究もその延長線上に位置づけられ、線維化疾患に対する革新的治療法の開発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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