【株式市場特集】権利取り秒読み、2月・3月期高配当株を狙え――利回り5%超&低PER銘柄が浮上

■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略

 今週の当コラムは、権利付き最終売買日まであと1週間と迫った2月期決算会社の高配当銘柄や配当利回りが5%以上となる3月期決算会社の高配当銘柄、さらに高配当利回りランキングの勝手リストの上位に顔を並べる証券株などを取り上げることにした。仮に高市トレードのスピード調整が続くようなら、より低株価で配当権利をゲットできることにもなり、タイミングを計るのも一法となりそうだ。

■配当利回り4%超の2月期決算会社には所有期間利回り妙味、3月期決算会社には株式分割の同時予定も

 2月期決算会社で配当利回りが4%以上に回る銘柄で、業績安定性がありPER評価が市場平均以下の割安株に限定する条件でセレクトすると、ベスト7は以下の通りとなる。4.85%の伊澤タオル<365A>(東証スタンダード)をトップにディップ<2379>(東証プライム)、エーアイテイー<9381>(東証プライム)、AVANTIA<8904>(東証スタンダード)、ウエストホールディングス<1407>(東証スタンダード)、インターライフホールディングス<1418>(東証スタンダード)、ベルシステム24ホールディングス<6183>(東証プライム)と続き、第7位のベルシステムの配当利回りは4.25%となる。権利付き最終売買日の25日まであと7営業日、7日間待てばその高配当が手元に届いてくることになり、債券投資感覚的な所有期間利回りは絶大となる。もちろん権利落ちで配当分より株価が値下がりすれば元も子もなくなるが、そのためにも業績安定性があり低PERの株価水準にある銘柄でそのリスクを軽減したい。このうち伊澤タオルが足元で自己株式取得を発表し、エーアイテイーが今期配当を増配し、AVANTIAとウエストHDは、8月期決算会社だが2月中間期配当を実施予定である。

 3月期決算会社で配当利回りが、5%以上に回る高配当利回りの低PER株ベスト7は、以下の通りとなる。6.15%のFPG<7148>(東証プライム)をトップに黒田グループ<287A>(東証スタンダード)、アルマード<4932>(東証スタンダード)、フージャースホールディングス<3284>(東証プライム)、NEW ART HOLDINGS<7638>(東証スタンダード)、アルゴグラフィックス<7595>(東証プライム)、川崎汽船<9107>(東証プライム)、青山商事<8219>(東証プライム)と続き、第7位の青山商事の配当利回は、5.08%となる。このうちアルゴグラフィックスは、期末配当に40円の特別配当を上乗せして増配予定である。また番外編としては、ジャフコ グループ<8595>(東証プライム)は、利益還元方針のDOE(株主資本配当率)6%分の配当は開示済みだが、単独純利益の配当性向50%以上分については未定としており、それでも配当利回りは5.44%となる。また新家工業<7305>(東証スタンダード)は、期中に業績を下方修正したが、期初予想の配当は据え置き置き配当利回りは5.26%となり、今年3月31日を基準日に株式分割(1株を2株に分割)も予定している。

■勝手高配当ランキングのトップ10入りする証券株は売買代金10兆円超の大商いが追い風

 証券株は、主力の金融サービス事業が、経済情勢や相場環境などに起因するさまざまな不確実性のなかで展開され、業績予想は困難として業績ガイダンスも配当予想も開示していない。このため予想PERも配当利回りも算定が困難なはずである。ところが、配当利回りについては勝手高配当ランキングが策定され、証券株が上位にランクインしている。これは、多くの証券会社が、期末の普通配当は未定としているものの、中間配当で上乗せした特別配当や記念配当を期末も実施予定であることなどが要因となるようだ。アイザワ証券グループ<8708>(東証プライム)は、年間70円の特別配当、丸三証券<8613>(東証プライム)は期末15円の特別配当、東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>(東証プライム)、いちよし証券<8624>(東証プライム)は期末の記念配当をそれぞれ継続予定である。また水戸証券<8622>(東証プライム)は、期末配当は未定としているものの下限を30円とし、極東証券<8706>(東証プライム)と岩井コスモホールディングス<8707>(東証プライム)は、連結配当性向やDOEで定めた配当政策に従って期末配当を実施するとしている。

 このため例えば日本経済新聞の東証マザーズ市場の勝手高配当ランキングでは、トップ10に証券株が5銘柄もランクインし過半を占める。第2位のアイザワ証券Gの6.56%以下、第3位の東洋証券<8614<>(東証プライム>の6.48% 第4位の極東証券の6.21%、第7位の丸三証券の5.70%、第10位の東海東京HDの5.47%である。このほか水戸証券、松井証券<8628>(東証プライム)、いちよし証券、今村証券<7175>(東証スタンダード)が、4.75%~4.00%と4%を上回る。不確実性の塊のような株式市場だが、総選挙後に東証マザーズ市場の売買代金が10兆円を超す過去最大の大商いを続けており、委託手数料、引受手数料、トレーディング損益などへ好影響し業績の続伸、期末配当の上乗せ期待も高まる方向にあり、配当権利取りで報われそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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