【引け後のリリース】東レが新素材で白色LEDの電力抑えて高輝度化など実現

引け後のリリース

東レ<3402>(東1)は13日付で、投入電力を上げることなく白色LEDデバイスの輝度を10%以上向上させることが可能な白色LED用蛍光体シートを開発し、このたび本格的に販売を開始すると発表した。

発表によると、白色LEDは、青色LEDと黄色蛍光体あるいは赤・緑色蛍光体を組み合わせて白色発光させる方法が主流だが、白色LEDデバイスの高輝度化は従来からの課題であり、また、従来工法では白色光の品質にバラツキが生じるという問題があり、さらに、白色LEDに使用する蛍光体は非常に高価なため、蛍光体削減は業界の大きな課題となっている。

こうした課題に対し、同社は、独自の蛍光体分散技術によってシート状(厚み40μm~)に成形した白色LED用蛍光体シートを開発した。シリコーン樹脂の屈折率を制御することにより、LEDデバイスの輝度を10%以上向上させることにも成功し、従来工法に比べて放熱性にも優れ、投入電力を上げて輝度向上を図ることも可能。さらに、白色光の色バラツキを最小化することができる。

加えて、本材料は、LEDチップの発光面だけに効率的に蛍光体層を形成できることから、LED製造工程の大幅なプロセスコスト削減にも貢献でき、また、蛍光体の使用量を減らすことができるため、レアアースの使用量削減にも有効という。

13日の株価終値は946.5円(11.0円安)となったが、日経平均の一時369円安に押された印象が強く、11時過ぎの29.4円安を下値にかなり回復した。昨年12月に999.8円の高値をつけ、その後の調整が浅く、再び1000円台をめざすとの見方が少なくない。

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