【業績でみる株価】タカラバイオは17年3月期第2四半期累計の利益を大幅増額修正

■株価は6日続伸

 タカラバイオ<4974>(東1)は21日、94円高の1593円まで上げて6日続伸している。20日に17年3月期第2四半期累計の利益予想の大幅増額修正を発表した。株価はノーベル賞を材料視した買いが一巡して急反落していたが、利益増額修正を好感して再動意の可能性がありそうだ。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月9日公表)に対して、売上高は9億09百万円減額して前年同期比0.4%減の131億99百万円だが、営業利益は6億32百万円増額して同2.0倍の13億77百万円、経常利益は5億99百万円増額して同66.4%増の14億43百万円、純利益は5億98百万円増額して同4.6倍の6億67百万円とした。

 為替の円高影響、細胞免疫療法を規制する中国当局の方針変更の影響で医療用培地・バッグが減少するため売上高を減額したが、相対的に利益率の高い研究用試薬が海外を中心に堅調に推移したため売上原価率が低下し、研究開発費や促進費等の減少も寄与して各利益を大幅増額した。

 なお通期の連結業績予想については精査中で、11月10日予定の第2四半期累計決算発表時に公表する予定としている。通期も増額の可能性がありそうだ。

 株価はノーベル賞関連として動意づいた10月4日高値1847円から急反落したが、1400円台で売り一巡感を強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。第2四半期累計の利益大幅増額修正を好感して再動意の可能性がありそうだ。

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